国語の文章読まない症候群
大学受験現代文指導のパイオニア出口汪先生もその著書の中で危惧されていた「学生の現代文読解能力の低下」ですが、私も昨今そのことがはっきりとわかるようになってきました。さすが出口先生、すでに5年以上前に予見していたとは。
この現代文読解能力低下の原因はどこにあるのかというと、生徒が問題文を通しで読まなくなったことだと思います。
ではなんでそんな状況になったのか。
考えうる原因は2つ
一つ目は指導者の問題。
現代文を指導する先生たちは、学歴社会真っ只中を生きてきて、「現代文の読解力=読解技術」となってしまっているからです。
読解技術とは、例えば、「先に問を読む」とか「指示語によって解がどの辺にあるか判断する」「説明文では例を消せば筆者の主張が浮かび上がる」といった類のものです。
これは限られた時間内でいかに点を取るかという技術であって、現代文の読解能力を向上させるものではありません。
結果的に、問題を解き終った生徒が8割正解していても、主人公の置かれた状況を理解していないなんて奇妙な現象が生まれます。
二つ目はライフスタイル
今の子供たちは長い文章を嫌います。
難でも端的な答えを求める。その究極がYahoo検索のAIアシストやチャットGPTですね。
文脈を嫌い、答えのみ追い求めるライフスタイル。
だから行間が読めない、感情が分らない、置かれている状況なんて関係ないんです。
これでは点を取る力はついても、そもそもの地力は全く伸びない。
生徒の国語指導は相当力入れてやらないと危ないなって思う今日この頃です
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