神護寺-空海と密教のはじまりー
いま東京国立博物館で特別展「神護寺-空海と密教のはじまり」が催されています。
中学生や高校生には是非行って欲しいです。
私は8/25(日)に行ってきました。
私が教育に関して大事にしていることの一つに「学習の入り口を教科書にしない」というものがあります。
こういう歴史に触れる体験をもとに、知識を膨らましていくのがいいですね。
空海と言えば「最澄・空海」「天台宗・真言宗」
「天才最澄!」と覚えましょう!「天台宗-最澄」なんて私が中学生の時に教わりましたが…
意味不明ですね。笑。
少し仏教の話しをすると、私は仏教徒ではないため、歴史的なアウトラインのみですが、
まずいま日本で主流の仏教は
浄土真宗・浄土宗・日蓮宗・曹洞宗・臨済宗、そして天台宗と真言宗でしょうかね。
中学校では鎌倉時代の仏教として習ったと思いますが、それがそのまま現代まで続いています。
高校では詳しく習いますが、浄土真宗は浄土宗から、曹洞宗は臨済宗から枝分かれします。
そして浄土宗の開祖法然、臨済宗の開祖栄西、日蓮宗の開祖日蓮は三人とも天台宗で学びます。
つまり源流は天台宗にあります。
という事までは教科書上で習います。
そして真言宗に関しては密教・東寺・金剛峰寺くらいの知識しか習わないのです。
そんな真言宗、いったい詳しくはどんなものなのかと興味津々で行ってまいりました。
やはりメインは曼荼羅。
国宝・高雄山曼荼羅(両界曼荼羅)を見れたのは大興奮。
(帰りに本も買いました。これは教室に置いておきますのでご自由に見てください)
そして同じく国宝・薬師如来像。
この2つは教科書にも載っているほど有名な国宝です。
そして個人的に興味を引かれたのが、こちらも共に国宝の「風信帖」と「久隔帖」
「風信帖」は空海の直筆の書、「久隔帖」は最澄直筆の書。
というのも、空海と言えばまたの名を弘法大師。
弘法筆を選ばず/弘法も筆の誤りの弘法です。
書道史上で最も優れた三人(三筆)の一人です。
しかし、残念ならが書道に明るくない私が見たら、最澄の「久隔帖」の方が達筆じゃん!って思ってしまった。
このレベルになると、達人の領域にならないと分らないんでしょうね。
そのほかも多くの国宝や重要文化財が展示されていました。
上野なので一時間あれば行けます。
中学生以下は学生証を持っていけば無料なので、是非行ってみてください。
私は神護寺にも行ってみたいとい強く思いました。
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