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2024年7月20日 (土)

飲酒喫煙問題

オリンピックに内定していた宮田笙子さんが五輪辞退という状況になりましたね。

元都知事で現参議院の猪瀬さんは「麻薬じゃないんだぞ、こんな些細な事で19歳の夢を潰すつもりか」

元大阪府知事の松井さんは「厳重注意で済ませればいいのに、重すぎる」

元陸上オリンピック代表の為末さんは「代表権を奪うほどではない」

と発言されています。

こういう機会なので皆さんも少し考えてみるべきでしょう。

みなさんはどう思いますか?

 

私は2つの観点から処罰は妥当、しかし別の観点から発表の仕方に問題があると思います。

まず妥当と考える根拠から述べます。

一つ目は日本国憲法において「法の下の平等」は明記されています。

これは法治国家において最も大事なのです。

もし今回宮田さんを厳重注意にするだけなら、今後日本の19歳の子たちは全て飲酒喫煙で「厳重注意」で済むようにしなくてはなりません。

今回の事は一般的な19歳の大学生が飲酒喫煙を行った場合に処罰されるかに照らし合わせて行うべきでしょうね。

猪瀬さんが「規則づくめの杓子定規が日本をダメにしてきた」と述べてますが、法治国家である以上杓子定規で測らないと、汚職と腐敗政治の温床になり日本がダメになります。国会議員って立法機関ですよね。法を作る人が、法を杓子定規でやるべきではないって、もう自己否定ですよね。

また、「大麻じゃないんだから」っていうのが一番おかしい。

法律は実害で決まるものではないです。

「法に規定されているかどうか」が問題です。

例えば明日からコカコーラが違法になれば、飲んじゃダメなんです。

「体に悪いから」「成長を阻害するから」「他者に迷惑がかかるから」ダメなのではなく、法律で禁止されていればダメなんです。

大麻で逮捕される人は「海外では許されている」「たばこより害はない」ってよく言いますよね。

そういう事ではないんです。だったら運動を起して、法改正して、それから気持ちよく吸えばいいんです。

それが法治国家・民主主義国家というものでしょう。

 

2つ目に宮田さんがダメになてしまう。

「ルールを破っても、どうにかなった」という前例を作ってしまうのは、本人のためにはならないです。

19歳って歳を考えると人生まだまだ先は長い。

自分がオリンピアンだから特別なんて思ってしまうと、その後の人生が滅茶苦茶になってしまう。

代表選手として自覚がなかったわけではないんです。

単に、法律に対しての考え方が未熟だったんです。

 

では、発表の仕方に問題があったというのは…

宮田さんは未成年って事が一番の問題点。

一般的には未成年は実名報道されないんですよ。

たとえオリンピック代表選手だとしてもダメでしょう。

「けがのため辞退」って発表で良かったでしょう。

後ろめたいなら「諸事情によって辞退」。

この点は宮田さんを守ってあげるべきでしたね。

 

最後に、これによって宮田さんの過去の努力や成果が否定されるものでもなく、正しく次のチャンスが与えられることを祈っています。

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