新年度が始まり、特に中学校1年生の親御さんは「有中って内申点取りにくいんでしょ」という噂なんかを耳にして不安があるかと思います。
ちなみに、そんなことは全然ないです。宮前平や宮崎、野川と変わらないです。
ということで、有馬中のテストってどんな感じかご紹介。
2023年度中学校2年生の英語の精査表です。
よく精査すると、教科書からの引用文の出題がとにかく多い。
問1はunit6-③からの抜粋
問2は重要表現。ここが教科書のいたる所から出ていて大変。
①p32(unit3)②p32(unit3)③p36(unit3)④p20(unit2)⑤p10(unit1)⑥p12(unit1)
問3は整序問題で(1)p76(unit6) ,(2)p66(unit5) ,(4)p36(unit2),(5)p20(unit2)
(3)のみp32(unit3)のアレンジ問題
教科書ではDo you have any plan? ⇒I'm going to stay here
これをWhat are you going to do?⇒I'm going to stay here to practice basketball にアレンジ
良い問題でしたね。
問4、問5が完全にオリジナル文
最近生徒に話すことですが、先生オリジナル問題は、まず問の意図をしっかり考えなくてはなりません。
今の子供たちは教材の洗練された問題に慣れ過ぎていて、先生が作る問題文の意図を読めないケースが多いです。
ではこの問題に関してはちょっとツッコんでいきましょう。
問4は今年の能登半島地震とunit5をミックスした問題ですね。
時事を絡めたオリジナル作問は作ったことは評価しますが、英語的なエラーがちょっと多かったかな。
問題点①evacuateという単語を使ってしまっていること。evacuation(避難)の動詞形ですが、中2ではevacuationしか習いません。
教科書で確認しているので間違いないですね。ちなみにevacuateは英語検定で準1級指定の単語になります。
派生語だからいいでしょは通用しないです。
(英検準1級のでる順パス単)
問題点②3行目の「It’s neighber 」という表現。直訳して「それは隣国です」これで理由を述べてるとするのは苦しい。
さらにneighberを名詞として使ったなら冠詞のaが必要だし、日本と韓国が隣国って話しならare neighbersとなります。この点は中学生に学習を指導する身としては絶対に間違えてはいけないミスです。
原文は
It also made Tunami about one meter high along Japan and Korea. It's neighber.
こうだったら良かったんじゃないかなって提案は(neighberを名詞として使いかつこの単語の意味が分からないと正解できない問題にするなら)
it also made Tunami about one meter high along Japan and Korea. Because Japan and Korea are neighbers.
問題点③(2)の「地震を知らない外国人に向けて」というのはきっと留学してきたクラスメイトの設定(少なくとも日本に住んでいる外国人)なんでしょうが、その明記がないために、emergency bagsの必要性を判断できません。観光客なら不必要です。日本に住んでいる人なら必要です。
問5はメールの書き方(教科書p38~39)のアレンジ問題ですね。
こちらも問題点が。
問題点④メール本文7行目 I drink it to be relax when…
relaxは動詞です。I drink it to relaxが正しいですね。beは不要。これは完全に間違い。
問題点ではないけど…メール本文8行目 can you give me it
前述ですでに一度もらったものなんだから、本来は can you give me it againになりますよね。これは文章が下手。
これも気にしなきゃ別にいいのですが…(1)の答え See you soon.これは形式的すぎでしょう。
前文で「もしこちらへ来たかったら連絡してね」と述べているのに、次にsee you soonはおかしい。
see you againの様になかなか会えない相手に伝える言葉なら分るんだけども。
教科書のp38でTinaに対してKotaが送ったメールの結びがsee you soonなのは「すでに会える日が決まっていて、それも直近だから」であって、何でもかんでもメールの結びをsee you sonnと返すものではないでしょう。
もちろん「強い期待」を表す表現としても使えますが、だったら直前に「もしこちらへ来たかったら連絡してね」という言い方がおかしい。
この場合教科書に沿った解答ならば「Best wishes」が良かったのかな。
問題点⑤「もしこちらに来たかったら、連絡してね」の部分の英文がPlease give me message.
これは正しくはPlease give me a message. messageは名詞なんだからaは必要でしょう。これは先にも述べましたが、この作問者は名詞の扱いが出来てませんね。ちょっとこの先生が自由英作を採点するのは怖いな。自分でつけないaを生徒が付けてるかどうかの判断がつくのかな。
中学生の問題なんだから、Please send me an emailで良かった気がしますね。
まあ、オリジナル作問って難しいんですよね。特に忙しい学校の先生が昨年の問題の踏襲ではなく、独自の問題を作ったことだけでも評価してあげたいのですが。ちょっと意地悪な書き方になってしまいました(反省)
要は伝えたかったことは、洗練された教材会社が作っている問題に比べて、出題意図が分りらかったり、解釈がどうともなるものが出題されたり、文法エラー(本当はこれは絶対にダメですよ)が出たりするのが定期テストです。
教材だけを徹底的に勉強していては、この手の洗練されていない意図の読みにくい問題は解けないですね。
なので、私は「目黒オリジナル」問題を作ります。
私の作問した問題も見る人が見ればツッコみどころ満載になります(笑)
だから学校の先生のオリジナル対策になります。
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