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2024年4月

2024年4月20日 (土)

有中定期テストの英語は露骨に教科書から

有馬中の定期テストは露骨なまでに教科書本文から出題されます。

塾用の教材は「準拠版」としながらも教科書問題が手薄。

と言うのも、ここまで露骨に教科書から出題するのは有馬中くらい。

だから、出版社は有馬中のみに合わせる事はできません。

塾泣かせですね。

私のポリシーはいつも「ないなら作る!」

ということで、着々と作成は進行しています。

今日はちょっとだけ公開。中学校3年生版

Hp193

有馬中2年生の学年末テスト大問1パターンの語形変化。

特に前期中間テストは完了形が出るから、出しやすい。

もちろんこれは以前にブログにも書いた通り。教材会社の洗練された問題にではなく。学校の先生が作る出題意図がわかりにくい問題に慣れるための一環でもあります。

問の文言は全く同じにしてあります。

なんだかんだでもう定期テストはすぐそこです。5月に入ったら全員スパートさせますからね。

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2024年4月15日 (月)

正しい勉強方法(数学編)

勉強してる割に数学の成績が伸びない人は勉強方法が悪い子が多い。

数学で躓いた子が私の元に来て、体験授業で出てくる質問が

「どの公式使いますか?」

分らなかった時に

「解き方が分りません」

そもそも数学に解き方なんかないし、公式は計算の途中を楽にしてくれるだけです。

 

では、どういった勉強方法が正しい勉強方法なのか。

それは、練習の際にその問題を「解くこと」を目的に勉強するのではなく、その問題を使ってどこまで色々な勉強ができるか挑むことです。

こう考えると一番やってはいけない学習が「5分考えて分らなかったら答えを見る学習」

解説って見た瞬間にその問題の巧みに答えにたどり着かない様に作られた罠が見えないまま、答えにたどり着いてしまうために「何が邪魔だったか」わからなくなってしまうんです。

そして、その勉強をしていくと、「解き方例をたくさん覚えること=数学」という悲惨な成功例を作り上げてしまいます。

 

本日は早稲田大学の過去問を例に正しい勉強方法を説明していきます。

 

問題は

原点を0とするxy平面上の2点PQは、それぞれ2つの半直線l₁:x=1 y≧0 ,l₂:x=-2 y≧0 上の点で、∠POQ=1/3

πとなるように動く。ただしπ/6<θ<π/2とする

三角形POQの面積の最小値とその時にP座標を求めよ。

 

ますは作図しなふがらヒントを増やしていきます

Hp192

この時点で文字がp、q、θの3つ。

図からp、qがθを定めると定まることがわかるので、方針としてはpとqをθの式で表わす。

面積はS=1/2×OQ×OP×sin1/3π

したがってOQとOPをθで示せばクリア。

ヒントを増やす過程ではどんどん文字を使っちゃいましょう。

 

こここで別解をイメージ

と言うのも三角形の面積を公式化してますが、思いつかなかったら「台形-2つの三角形」これは小学生でも中学生でもやる計算なので、親しみあるでしょう。

 

 

では最初の方針で進めると

cosθ=1/OPなのでOP=1/cosθ

cos(2/3π-θ)=2/OQなのでOQ=-2/cos(2/3π-θ)

したがって

S=(√3/2)×1/{cosθ×cos(2/3π-θ)}

分母にあるcosθ×cos(2/3π-θ)が最少をとる時にSは最大値を取る。

さて、ここで積和の公式。積和の公式は積分でも関数でも使い勝手がいいので、しっかり使いこなそう。

覚える必要はないです。単に加法定理を2本考えて引くだけ。

今回はcos×cosだからcosの加法定理

cos(α+β)=cosαcosβ-sinαsinβ

cos(α-β)=cosαcosβ+sinαsinβ

2式をたすと

cos(α+β)+cos(α-β)=2cosαcosβ

これを利用すると

cosθ×cos(2/3π-θ)=1/2{cos2/3+cos(2θ-2/3π)}

          =1/2×cos(2θ-2/3π)-1/4

下に凸の関数で、軸がπ/3で題意の範囲に収まるので、θ=π/3の時、Sは最大。

 

では、次に台形から引く考え方

台形の面積=3/2×{tanθ+2tan(2/3π-θ)}

三角形の面積 1/2tanθ+2tan(2/3π-θ)

S=tanθ+(tanθ+√3)/(√3tan-1)

ここで分子にも分母にも関数。ここで「さっきの時方わかったし、別解はいいや」ってなる子、損してますね。

さて√3tanθ-1=tとして、π/6<θ<π/2より t>0

{(t+1)/√3}×{(t+1)×1/√3+√3}/t

ここで分子分母をtでわる。

(1/√3)×(t+4/t)+2/√3

これは入試で使えるテクニックです。「2次関数をその関数の文字でわると相加相乗が見える」

t+4/t≧2√4=4

つまり√3tanθ-1=2で最大値をとるので、θ=π/3

 

 

さてこの問題を解くうえで

三角関数の利用以外に

・和積の公式の求め方

・相加相乗の2次方程式での利用

を追加で学習できるのです。

 

この問題を解法1つだけで、しかも和積の公式を教科書を見ながらやった生徒は、きっと成績は伸びないでしょう。

こうやって、1問からいろいろ試してみることが重要です。

ちなみに私は2直線の成す角(tanθの利用)も試してみましたが、この方法で解くうえで直線の傾きがない場合、全く旨みが無いので途中でやめました。こういうエラーも大事です。

とにかく寄り道をしよう。無駄にこそ勉強の大事なものが隠されています。

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2024年4月10日 (水)

有馬中 2023年学年末テスト 英語

新年度が始まり、特に中学校1年生の親御さんは「有中って内申点取りにくいんでしょ」という噂なんかを耳にして不安があるかと思います。

ちなみに、そんなことは全然ないです。宮前平や宮崎、野川と変わらないです。

ということで、有馬中のテストってどんな感じかご紹介。

2023年度中学校2年生の英語の精査表です。

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よく精査すると、教科書からの引用文の出題がとにかく多い。

問1はunit6-③からの抜粋

問2は重要表現。ここが教科書のいたる所から出ていて大変。

①p32(unit3)②p32(unit3)③p36(unit3)④p20(unit2)⑤p10(unit1)⑥p12(unit1)

問3は整序問題で(1)p76(unit6) ,(2)p66(unit5) ,(4)p36(unit2),(5)p20(unit2)

(3)のみp32(unit3)のアレンジ問題

教科書ではDo you have any plan? ⇒I'm going to stay here

これをWhat are you going to do?⇒I'm going to stay here to practice basketball にアレンジ

良い問題でしたね。

問4、問5が完全にオリジナル文

最近生徒に話すことですが、先生オリジナル問題は、まず問の意図をしっかり考えなくてはなりません。

今の子供たちは教材の洗練された問題に慣れ過ぎていて、先生が作る問題文の意図を読めないケースが多いです。

ではこの問題に関してはちょっとツッコんでいきましょう。

問4は今年の能登半島地震とunit5をミックスした問題ですね。

時事を絡めたオリジナル作問は作ったことは評価しますが、英語的なエラーがちょっと多かったかな。

 

問題点①evacuateという単語を使ってしまっていること。evacuation(避難)の動詞形ですが、中2ではevacuationしか習いません。

教科書で確認しているので間違いないですね。ちなみにevacuateは英語検定で準1級指定の単語になります。

派生語だからいいでしょは通用しないです。

Hp191

(英検準1級のでる順パス単)

 

問題点②3行目の「It’s neighber 」という表現。直訳して「それは隣国です」これで理由を述べてるとするのは苦しい。

さらにneighberを名詞として使ったなら冠詞のaが必要だし、日本と韓国が隣国って話しならare neighbersとなります。この点は中学生に学習を指導する身としては絶対に間違えてはいけないミスです。

原文は

It also made Tunami about one meter high along Japan and Korea. It's neighber.

こうだったら良かったんじゃないかなって提案は(neighberを名詞として使いかつこの単語の意味が分からないと正解できない問題にするなら)

it also made Tunami about one meter high along Japan and Korea. Because Japan and Korea are neighbers.

 

問題点③(2)の「地震を知らない外国人に向けて」というのはきっと留学してきたクラスメイトの設定(少なくとも日本に住んでいる外国人)なんでしょうが、その明記がないために、emergency bagsの必要性を判断できません。観光客なら不必要です。日本に住んでいる人なら必要です。

 

問5はメールの書き方(教科書p38~39)のアレンジ問題ですね。

こちらも問題点が。

問題点④メール本文7行目 I drink it to be relax when…

relaxは動詞です。I drink it to relaxが正しいですね。beは不要。これは完全に間違い。

 

問題点ではないけど…メール本文8行目 can you give me it 

前述ですでに一度もらったものなんだから、本来は can you give me it againになりますよね。これは文章が下手。

 

これも気にしなきゃ別にいいのですが…(1)の答え See you soon.これは形式的すぎでしょう。

前文で「もしこちらへ来たかったら連絡してね」と述べているのに、次にsee you soonはおかしい。

see you againの様になかなか会えない相手に伝える言葉なら分るんだけども。

教科書のp38でTinaに対してKotaが送ったメールの結びがsee you soonなのは「すでに会える日が決まっていて、それも直近だから」であって、何でもかんでもメールの結びをsee you sonnと返すものではないでしょう。

もちろん「強い期待」を表す表現としても使えますが、だったら直前に「もしこちらへ来たかったら連絡してね」という言い方がおかしい。

この場合教科書に沿った解答ならば「Best  wishes」が良かったのかな。

 

問題点⑤「もしこちらに来たかったら、連絡してね」の部分の英文がPlease give me message.

これは正しくはPlease give me a message. messageは名詞なんだからaは必要でしょう。これは先にも述べましたが、この作問者は名詞の扱いが出来てませんね。ちょっとこの先生が自由英作を採点するのは怖いな。自分でつけないaを生徒が付けてるかどうかの判断がつくのかな。

中学生の問題なんだから、Please send me an emailで良かった気がしますね。

 

まあ、オリジナル作問って難しいんですよね。特に忙しい学校の先生が昨年の問題の踏襲ではなく、独自の問題を作ったことだけでも評価してあげたいのですが。ちょっと意地悪な書き方になってしまいました(反省)

要は伝えたかったことは、洗練された教材会社が作っている問題に比べて、出題意図が分りらかったり、解釈がどうともなるものが出題されたり、文法エラー(本当はこれは絶対にダメですよ)が出たりするのが定期テストです。

教材だけを徹底的に勉強していては、この手の洗練されていない意図の読みにくい問題は解けないですね。

なので、私は「目黒オリジナル」問題を作ります。

私の作問した問題も見る人が見ればツッコみどころ満載になります(笑)

だから学校の先生のオリジナル対策になります。

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2024年4月 9日 (火)

個別ゼミWill鷺沼校ってどんな塾

塾探しの季節です。ウィルってどんな塾?って思う方も多いと思います。

簡単に説明すると、教室長の私が圧倒的に多くの時間を生徒のためにかける塾です。

まずは個別指導塾では珍しい、教室長が全授業時間帯で授業をします。

これを私は15年続けています。だから授業が上手い(自惚れではないですよ)

ちなみに個別指導塾はたいていが学生講師を使います。100%職員はTOMASさんだけかな。

この辺を濁す塾がありますが、気になったらアルバイト求人をネット検索してみてください。

求人があれば、アルバイト講師を使ってるって事です。もちろんうちも使っています。

学生講師にはメリット、デメリットあります。その点はしっかり説明させていただいたうえで、職員を指名される場合、時間帯はある程度絞られますが、私を指名していただくことも可能です。その場合の料金の変化はありません。

次に、受験問題研究を徹底的に行う塾です。

大学受験は生徒の志望校3校分の赤本は全部解きます。だから高3生と中学受験生は人数制限しています。

(高校3年生はすでに締め切らせていただいています。申し訳ございません)

これが圧倒的に時間を奪います。私が解けるという事だけではなく、その学校を受ける対象生徒の学力や得意不得意を考慮してどう指導するかまで決めるため、赤本を解きながら他の参考書とにらめっこ。午前中は出勤前にたまプラーザテラスの有隣堂でずっと市販教材とにらめっこ。

そして定期テスト分析にもものすごい時間をかけます。

当たり前ですが、教室で使っている教材を徹底的に解かせれば、定期テストでいい点が取れるのかどうかを理解する必要があります。

そして、それをしっかりデータ化します。

先に述べたアルバイト講師の弱点ですが、こういった分析等は時給の問題でさせられません。だから、私が分析してデータ化して、即使える形まで落とし込む必要があります。また多くは大学生のため、在籍期間が最長で4年と短く、経験で指導できるようになるころには就職で去ってしまいます。だから始めて間もないアルバイト講師でも同じように「これだけやっておけば大丈夫」と自信をもって指導できるためのエビデンスを作っています。

ということで、次回ブログでは有馬中2年生の英語の学年末テスト精査を掲載します。

なぜ掲載するかって…

私たちの仕事って「商品」が無形のもので、悪く言えば「口が上手ければ」なんとでも言えてしまう側面があります。

だから証拠として「やってるよ」てモノを公開します。

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2024年4月 1日 (月)

高校3年生締切

本日で新高校3年生及び浪人生の生徒募集を締め切らせていただきました。

(以前にウィルに通塾していた生徒の復会のみ受け付けます)

沢山のお問合せありがとうございました。

今年も目標はもちろん第一志望全員合格。

すでに志望校が定まっている子の志望校の赤本は私は解き終わりました。

あとはプランを作成して、授業に落とし込んでいくだけです。

塾の先生ってこの時期が一番楽しいです。

いわば種まきの時期です。豊作をイメージしながら種まきをします。

 

他の学年はまだまだ受付中です。

中学受験の新小5、一般の新中1がもうすぐ定員になります。

お気軽のお問合せ下さい

 

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