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2024年3月15日 (金)

AIコースについて

いきなり新規の問合せで聞かれて驚きました。

鷺沼校はAIコースはないのですかと。

何の話しだと思ったら、個別ゼミWillでAIコースって始まったんですね。

知らんかった。

で、結論から言うと、やりません。

なぜかって、それならお家でスマイルゼミをやってればいいでしょ。

AI学習で最も業績を上げてるのはスマイルゼミ。そこには大量のお金が集まっているから、バックアップ体制も最高のはず。

AI事業って情報量がものをいうから、人の様に能力に関係なくお金がたくさんあるところが勝つ方式になっています。

問題ないと思うのでこの辺で公言しておくと、個別ゼミWillという会社と個別ゼミWill鷺沼校は同じ会社ではありますが、全く違う塾だと考えてください。近いうち塾名も分けてもらえるように交渉しようと思います。

私が個別ゼミWill鷺沼校で構築した「思考力を鍛える授業」「目黒指導の5コア」は個別ゼミWill鷺沼校独自のものであり、他校舎にはその内容も共有していないため、私の教室のみのものです。

ちなみに私自身、他校舎が何をやっているかも知りません。

そう、完全に個別ゼミWill鷺沼校は目黒塾です。笑。

事務的なものだけ一緒。

 

AI&タブレットをやらない理由は簡単です。

塾業界でAI&タブレットが始まったのは「生徒のためになる」からではないからです。

塾というのは原材料費は0です。つまり支出の大半が人件費になります。

これを抑えることができれば、塾としては生徒数がもっと少なくなっても賃料+αで稼げてしまうのです。

簡単に言えば最近はやりの「レンタル自習室」。うちの下の階にもあります。

もっと極端な話をすれば、コインパーキングですね。

経営者にとって楽なんですよ。

今塾業界は空前の人材不足で、聞くところによると教室長が2教室兼任で行ったりきたししている塾もあると。

そんな状況で成績が伸びるはずがない。

タブレットで授業をすれば、講師不足も一気に解決。

単に、経営者側の利であって、家庭には「価格が安くなる」というメリットしかない。

でも成績って、その子の人生を左右しますよ。

最愛の息子が癌になって「治療費がより安い病院」を探しますか?

塾の「安い」はメリットではない。平均的な塾より突出して安いというのは、それだけ営利主義になっている証拠です。

人材が劣悪なのか、環境が劣悪なのか。

となると、家庭のメリットなんて1mmもないんです。

 

では成果はでるのか。結論は簡単です。

その子が全国で平均的な力を持っていて、平均的な習得能力があれば、平均的な学力層の大学に行けます。

AIの性質を考えれば簡単に答えは出るのです。

AIは自ら何かを生み出すことはできません。膨大な情報を持って最適解を発見するシステムです。

したがって、平均的な子に当てはまるケースしか導き出せません。

 

さらにAIの教育における限界はすでに実験で証明されています。

東洋経済から出版されている「AIに負けない子供を育てる」を著した新井紀子さんが2011年から「ロボットは東大に入れるか」という命題の10年がかりの人工知能プロジェクトを行なってきました。

結果は「人工知能は東大に合格できない」という結論です。

この本を読めばわかるのですが、入試を解くこととAIは非常に相性が悪いのです。

極論を言えば、東大の入試はパソコンを持って調べながら受けても合格できないという事になりますが、そんなの当たり前で、結局は情報をどうやって使うかが問われるのが入試であり、データを知っていることで解けるのは例を無限に入力できる数学と、社会科のその一部のみなんです。

私の持論は、自分で解けないなら指導はできない。

当たり前の事なんです。だから私は徹底的に問題を解きまくる。高3生の志望大学はもちろん全校、赤本を解く。

解いたことをご家庭に理解してもらうためにエビデンスをこのHPに残すようにしています。

口だけの人多いから…

AIでは合格できない大学がある以上、指導できない領域があるのです。

 

そしてもっと言えば、2021年から始まった「高大接続試験改革」で共通試験が変わってきています。

それに準じて小・中・高の指導要綱も変わりました。ついに来年度から小学校の教科書改訂を持って3カテゴリー全て変更です。

学力の定義を「どれだけたくさん覚えているか」から「情報をどうやって使うか」へ。

つまり思考力=学力の時代です。

なぜそうなったかというと…

・今後迎えるAI社会において、「AIができる事はAIに、AIが出来ない事を人間がやる」時代が来る。

・「たくさん知識がある」はAIが担当する。

・AIが出来ない事を担う人材を育てるために教育を思考力へ。

その思考力を育てるための学習をAIが担当?

ここに大きな矛盾が発生しましたね。

そんなことできるわけない。

 

最後に、AIに任せると、社員は生徒の成績を、客観的なものさしでしか見れなくなります。

私の最大の武器は月間100授業、年間1200授業をこなし、父母面談を15年行ってきた経験値です。

これがAIに任せると、経験を積めなくなります。

人財としての成長も無くなる。

 

結局は商品なんです。

新しいものに名前を付けて、それを売って稼ぐ功利主義。

新しいものは出始めの一定期間は客が殺到するから、それに乗っかりたいだけの利益至上主義なんです。

私は、それ自身を悪とは言いませんが、AIという名前に飛びつく家庭が悪いと思います。

「聞いてなかった」「こんなはずじゃなかった」なんて言わないでくださいね。

大切なお子さんを守れるのって親御さんしかいないんだから。

 

そしてこれが最も大きな理由です。

AIティーチャーより私と私の右腕石山講師の方がはるかに実力が上だから。

授業ひとつとってもそうですが、それ以上に、私たちは生徒に火をつけます。

感情論です、根性論です。

そんなの古いと思う方はどうぞAIティーチャーへ。

 

なぜAIを私の会社が鷺沼校に導入しないのか。それは社長も私とAIでは私の方が上回っていることを理解しているから。

AIを入れる事によって鷺沼校の指導の質が低下するという事。

経営者的な目線でいえば、私がやった方がAIを入れるより稼ぐという事。まあ、経営者はこれでいいんですよね。

うん、私は会社に評価されているな。

そして安心してください、私は会社が営利主義に走っても断固闘うタイプです。経営者からすると最も嫌な社員です。笑。

そこには私の大切な大切な生徒の将来がかかっているので、常にクビ覚悟で戦います。

クビになったら面倒な契約が全部クリアになるので、鷺沼に目黒塾を開講します。

つまり、どう転んでも、私を信頼して生徒を預けてくださっているご家庭には何の影響もありません。

 

私の教師の原点は、私が子供のころに出会った、どこまでも生徒のために行動できる熱血先生。

私は「生徒のために怒り、笑い、そして泣くぞ」と自信を持って宣言できます。

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