入試直前の行動
さて共通試験が今週末に迫ってきました。
試験前にやることを書いておきます。
①得意科目を勉強しすぎない。
得意科目ってやっていると時間が経つのが早いです。そして満足感を与えてくれます。
しかし、それは結構無駄です。なぜなら80点→90点よりも50点→60点の上昇の方が容易いからです。
②苦しい事をする
受験生にとって一番苦しいのは、たぶん英単語でしょう。英単語を1日3時間やったらきっと発狂します。
だからこそやるんです。例えば長文の中の単語が10個不明だったとしよう。これが5個に減るだけで飛躍的に得点率は上がります。
ちなみにこの時期の単語の勉強方法は生徒ごとに異なります。
簡単に言えば、特定の品詞だけを徹底的にやるべきです。英語が苦手な子は動詞のみ、そこそこ得意な子は形容詞・副詞のみ。英語が得意な子は名詞の勉強(この勉強方法は私の教室で教える品詞分解英語を受講している子にしか通じないかもしれません)
③自分の置かれている状況でブラッシュアップをする
例えば志望校との差がある生徒の場合、1つの単元のみに絞って学習します。それが出たら合格、出なければ不合格って勝負をするべきです。
そもそも今の時期からの逆転なんて虫のいい話は無いです。今勉強する理由は、抜かれないためであって、抜くことは出来ないのです。
だったら一発逆転の目を狙って大勝負。
例えば化学でフェノール類のみ徹底的に勉強。
深度的には
・クレゾールセッケン液
・ニトロフェノール/ジニトロフェノール/トリニトロフェノール
・ベンゼンスルホン酸ナトリウムのアルカリ融解
・フェノール類とアルコール類の比較
・酢酸フェニルの製法
このレベルまで叩き込みます。
他にも世界史ならば
プランタジネット朝・ランカスター家・ヨーク家・カペー朝・ヴァロワ朝の家系図を丸暗記。
フィリップ4世(仏カペー朝)の娘イザベルとエドワード2世(英プランタジネット朝)が結婚したことで王位継承争いで百年戦争になったことは有名ですが、もっと突っ込んで調べましょう。
できればあだ名も。欠地王ジョンとランカスター家の宗主ジョン・オブ・ゴードンは別人ですからね。
私たち世代なら知っている映画「ブレイブハート」(メルギブソン監督・主演)のイングランド王がエドワード1世。映画の中でもスコットランドが侵略されていますが、エドワード1世はスコットランドを侵略したことから「ハンマー・オブ・ザ・スコッツ」という恐ろしい名前がついています。
プランタジネット朝の2代は獅子心王、エドワード3世の息子は黒太子。なんかアニメみたいですね。
ここまで深く掘っておいて、初めて、「出れば逆転ホームラン」になるのです。
そう言えば過去に青山学院の日本史で美濃部達吉の天皇機関説が資料として出たけど、これも一発勝負で勉強してたら大逆転ホームランですよね。
逆にすでに合格圏内に居る人は、そんな出るか出ないか分らないものの勉強はせずに率で学習する。
1点、2点の上積みが決定打になるため、出題頻度の高いところをまんべんなく学習したり、上記の様な英単語の学習をします。
大学受験に関して書きましたが、中学受験・高校受験は全く違う手法になります。
こちらは大学受験とは違い「正攻法」があります。
こればかりは内緒です。私の教師としての財産なんで。同じ会社の同僚にすら教えません。笑。
| 固定リンク
« 合格祈願 | トップページ | 共通試験 数学① »
「学問・資格」カテゴリの記事
- 模試の活用(2025.04.24)
- 補助線②(2025.04.12)
- スペリングコンテスト開催(2025.04.10)
- 補助線(2025.04.08)
- 令和7年度 神奈川県公立高校入試 関数(2025.04.05)
最近のコメント