先日掲載した良問の解答
先日掲載した問題の解説を載せます
ある中学校の2年生は2クラスあって、A組、B組の全生徒を対象にアンケートを取りました。
下の資料はその結果をまとめたものです。
≪質問1≫夕食のあと、寝る前にYoutubeを見ますか。
「見る」と答えた生徒の人数
A組 | B組 | 合計 |
x 人 | y 人 | 52人 |
食べたと答えたのは2年生の65%だった。
≪質問2≫
「見る」と答えた人のみ回答してください。
見るのは
ア 勉強した後
イ 特に決めていない
アと答えた人 | イと答えた人 |
28 人 | 24人 |
A組、B組に分けて結果を整理すると
問1 2年生は全員で何人ですか
問2 質問1の結果のx、yを求めなさい
問3 質問2でA組のうち、アと答えた人は何人いたか求めなさい
【解説】
問1「食べた」と答えたのが52人で2年生の65%なので
「二年生の人数」×0.65=52
(式は日本語を使おう!)
「二年生の人数」=52÷0.65=80(人)
問2
アと答えた人は28人…①
A組の「見る」と答えた人はX(人)
A組の円グラフよりア組のアと答えた人は0.6X…②
B組の「見る」と答えた人はY(人)
B組の円グラフよりB組のアと答えた人は0.5Y…③
①②③より
0.6X+0.5Y=28
6X+5Y=280
この式とX+Y=52を連立して
X=20 Y=32
<補足>
イと答えた人は24人…④
A組の「見る」と答えた人はX-②=0.4X…⑤
B組の「見る」と答えた人はY-③=0.5Y)…⑥
④⑤⑥より
0.4X+0.5Y=24
これを0.6X+0.5Y=24と連立しても同様にX=20 Y=32
が出てきます。
今日は解説を掲載しましたが、これはウィルで生徒に書かせるノートも同様です。
ホワイトボードがある教室なので、そのメリットを最大限に活かして授業を行います。
最大の特徴は「日本語をたくさん書く」事です。
数学のノートってどうしても数字まみれになります。
でも私たちは思考を「日本語で」やりますよね。
だから書くんです。
テストの場合は…できるなら必要はないです。
でも練習の際は絶対に書きます。
これも私がよく言う事ですが、練習とテストは違います。
テストは「いかに効率よく解くか」
練習は「いかに自分の思考力を鍛えれるか」
スポーツの世界でたまに言われる「練習は本番の様に、本番は練習の様に」あれは間違っています。
実際にプロアスリートも練習は練習用のトレーニングをします。
いい例えとして横浜ベイスターズの4番、牧選手
彼はバッティング練習でスライディングボードの上を滑りながらティーバッティングをしています。
本番でその状況になる事は絶対に無いですよね。
特に定期テストで点が取れるけど模試・入試で点が取れない子の特徴って、日ごろの勉強とテスト時の解き方が合致してるんですよね。
日ごろの勉強は回りくどい方が賢くなります。
そのために書きましたが<補足>の部分。
この問題を+<補足>までやっている子は絶対に頭がいい。
授業で「先生、このやり方でもできますか」と気づける子は素晴らしい。
そういうところを目指すべきですね。
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