有馬中ってテストが難しいの??
入学式も終わり、いよいよ新中学校1年生は学校が始まりましたね。
親御さんは様々な不安を抱えていると思います。
私の元にくる質問では「有馬中のテストって難しいのですか?」というのが最も多いです。
うちの生徒の親御さんには直接お答えしているのですが、今日はこのブログにも書いてみようと思います。
先に単刀直入に答えます。
「そんなことはありません」
特に安心していただきたいのは今年の中学校1年生の先生の作る定期テストは質が良いはずです。
根拠としては昨年度の中学校3年生のテストの質が良かったからです。
大抵先生は学年と共に持ち上がるので、昨年度3年生の先生は、今年度の1年生の先生になるはずです。
ではせっかくなので前期中間テストの2022年度の問題を解説してみましょう。
問12(思考判断表現)
太朗さんは高層エレベーターに興味を持ち、あるビルの2種類のエレベーターについて調べた。
エレベーターAは16階から最上階まで180mを30秒で移動し、エレベーターBは16階から1回まで80mを20秒で移動することが分かった。
そこで太朗さんは16階を基準(0m)にし、16階を同時に出発してからのx秒後の基準からの高さをymとしてエレベーターA,Bのそれぞれのxとyの関係をグラフに表すことにした。
エレベーターA,Bが一定の速さで移動するものとすると、yはⅹに比例するのでエレベーターAはグラフの点0(0,0)と点P(30、180)、エレベーターBは点0(0,0)と点Q(20、-80)をそれぞれ直線で結んで次のグラフと作った。
太朗さんが作ったグラフをもとに次の問に答えなさい
問1 出発してから10秒後のエレベーターAの基準からの高さを求めなさい
問2 エレベータ―Bのグラフの式は、y=axで表すことができる。この時の比例定数aを求めよ
問3 エレベーターA,Bが同時に出発しました。出発してからエレベーターAとエレベーターBは10秒間で何m離れるか。
この問題のいいところは、あえて1次関数の問題を使い、「基準の高さ」を用いる事によって比例の問題に変えている部分です。
問題文が長く、しっかり読まないと解けません。2023年度大学入試共通試験の数学ⅠAに似た性質の問題が出題されています。
共通試験の類似問題を1年前にすでに作問していたということは相当優秀ですね。新教育大綱をしっかりと理解していないと作問できないテストです。
【解説】
問題自体はじつは結構易しい。文章に負けなかった子たちは、満点取れるでしょう。
問1 グラフを読んで答えを求めます。10秒の時のエレベーターAのグラフの値は60mです。
問2 y=axにx=20、y=-80を代入して、a=-4
問3 10秒後のエレベーターBの位置は-40mなので問1より60-(-40)=100m
もう一工夫すると問1を基準からではなく、地上からにしたら面白かったかもしれません。
近日2023年度も掲載しますね。
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