さて25日から森村学園のテストですね。
鷺沼は沿線という事もあって森村学園の子が結構いますよね。
私の教室にも中1~中3と高2の生徒がいます。
森村学園の中学社会は完全なアクティブラーニング形式ですね。
「全部は教えず、ある個所のみをかなり深く掘り下げる」
なので、補完的に一般的な公立中学校の様な全体を浅く広く学習することを行う必要もあります。
私は個人的には大好きな教育方法です。はっきり言って全部を平たんに広く教わる授業はつまらないですね。
現在中3は江戸時代の暮らしと享保の改革に関してやっています。
是非並行して大河ドラマ、蒼天を衝くを見てほしいです。
蒼天を衝くは14代、15代将軍の頃の話で関係なさそうなのですが…
私も森村学園にあやかって徳川家を深堀してみます。
みなさんは「御三家」はよく耳にしますね。
蒼天を衝くをご覧の方は耳にしてると思いますが、ドラマ中で「御三卿の一橋様が…」としばしば渋沢栄一が言ってると思います。
この御三家と御三卿、単に言い方が違うだけでしょうか。
いえ、全く違うものです。
徳川家康の子のうち秀忠は2代将軍になります。この秀忠の家系を将軍家(徳川宗家)。
そして他の3人の子もそれぞれ徳川を名乗ることを許されるため、それぞれの領地にちなんで尾張徳川、紀伊徳川、水戸徳川となります。
これが御三家ですね。
7代まで秀忠の家系が将軍を継ぎますが、8代将軍吉宗が初めて秀忠の家系以外の紀伊徳川から将軍になります。
吉宗と言えば暴れん坊将軍。ってもう今の子は知りませんね。貧乏長屋の三男坊。笑。
享保の改革を行った人物です。
ここで、徳川将軍の世継ぎが吉宗の子孫、つまり紀伊徳川家に移ることになります。
吉宗の子の家重が9代将軍になり、他の子の家系が田安家、一橋家になり、9代将軍家重の次男の家系が清水家になります。
この三家を御三卿といいます。
整理すると
御三家は家康の子供が宗家と分家に分かれてできたもの。
御三卿は吉宗の子、孫が分家に分かれてできたものです。
そして9代~14代まで吉宗の家系が将軍を継ぐのですが…やっとここで蒼天を衝くのお話し。
15代将軍慶喜は非常にややこしいです。
慶喜の生まれは御三家の水戸徳川家。
聡明だった慶喜は将軍になることを望まれ、御三卿の一橋家に養子にだされ、当主になります。
その後紆余曲折を経て15代将軍になります。
歴史ってすべて繋がっているから、こういう風に「蒼天を衝くから徳川家に知識を広げてみよう」って学び方をするととても楽しいし、簡単には忘れない知識になります。
さて最後にもう一度森村学園の社会の話しに戻りましょう。
中3社会では享保の改革でも一般に覚える「目安箱」「公事方御定書」はあまり詳しくやらずに、米だけに焦点を当てて「定免法」など高校範囲でやる学習をやっちゃってます。
たしかに吉宗は米将軍と呼ばれた男。米は大事ですが…市販の教材ではテスト対策が不可能ですね~
だったら作るのが目黒流。
森村の社会は中1~中3までしっかり作ってます。
それでは、25日から頑張りましょう。
最後に、中2の予想問題の一部を掲載します。

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