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2021年3月

2021年3月 5日 (金)

ウィルの数学

書く予定じゃなかったんですが、感動したので自慢しちゃいます♪

今日の私の生徒の授業のノートです。

あまりに嬉しくて即コピー。生徒の成長が見えるって嬉しいですよね。

問題は 針2/5mの重さが3/8kgです。この針金の1mの重さを求めなさい。

Hp59_20210305171401

間違えた問題に対して私が出したヒントは「作図しよう」って事だけです。

まずは作図がしっかりできたこと。

次に解くときにしっかり日本語を書いていること(「1/5が何kgかもとめる」の部分)

 

この問題、通常の生徒3/8÷2/5の計算をします。

「割合でそう習ったから」と説明します。

そこには論理が全くない。

そうして公式化されたものを丸呑みにしていくので思考力が育たちません。

最低限答えとして正しいのは「1m「は2/5mの5/2倍だから」でしょうね。

しかし、それも「かけて1になる数は逆数」といのを覚えているからであって、正しい理解化というと少々疑問が残ります。

この子はちゃんと作図を元に

「2ブロックで3/8だから1ブロックで3/16。1mは5ブロックだから3/16×5=15/16」

と非常に論理的に問題に挑めました。

小学生の勉強は簡単です。

だからこそ「解けていればいい」ではダメなんです。

問題は解くものではなく、それを利用して思考力を鍛えるもの。

これは大学受験に挑むときのための種まきです。

6年から10年の年月をかけて、大きな強い木を育てるための種まきです。

 

 

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2021年3月 2日 (火)

阿部慎之介2軍監督

先に言っておきますが私はトラキチでございます。笑。

スポーツ報知の記事に興味深いものがありました。

巨人の2軍監督の阿部慎之介さんのコメントです。

 

小学生でもYouTubeを見る時代だからね。

人によって捉え方や感覚は違う。

だからこそ『こういうふうにしたいからこうしてる』っていう発信の仕方をしてほしい。

俺の切なる願いだよ、

 

影響力がある人に、どういう意識で練習してるのか(を説明してほしい)。

今は一から十まで言わないと分からない子どもたちが多い。

『Why』とか『How』の部分を教えてもらえれば、今後の野球界のためになる

 

阿部慎之介さんはよい指導者になりそう(脅威だ!笑)

阿部さんはよく人を観察してますね。

私もまったく同意見です。

今は一から十まで言わないと分らない子供たちが多いのです。

その責任の一端はインターネットの普及と私たち塾も含めた、習い事の多さにあると私は考えます。

今の子供たちはすぐに答えを求めます。

調べるという工程がととにかく省略したがる。

思考力は「仮説」→「実験」や「推測」→「事例を探す」ような工程の部分に大事なものがあると思います。

事実、先週のGoing sports & newsに登場したダルビッシュ投手が「いつから変化球に興味を持った」という質問に対して「小学生のころ」「テレビを見ながら色々な握りを試した」と言ってました。

小学生のころから自ら「仮説」→「実験」を繰り返してきたからこそ超一流の投手になれたのではないでしょうか。

今は変化球のにぎりだってネットで見つけれるし、動画でも見れる。

これが子供たちの「考える力」を奪っていくんだろうな。

 

なんでもネット・アプリ・動画で解決していくと確かに一定の知識はつくでしょう。

しかし、それ以上のものは生み出せません。

今後のAI社会で求められる「思考力」は社会の進む方向とは逆行してどんどん退化して行ってるのではないでしょうか。

 

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