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2021年2月

2021年2月23日 (火)

2020年度 合格体験記第二弾

2020年度合格体験記第2弾は高校受験、大学受験を共に私と挑んだ男の子です。

高校進学時には指定校推薦を目指そうと2人で決めて平均評定も4以上をずっと維持してきた子です。

高大接続改革で「学力を問わない入試」が廃止されるという部分が当時はどう変更になるか見えない所もあったため、まずは英検の取得にも力を入れてきました。

高校の指定校があまりいいところも無く、公募推薦でも検討しようかって考えていたころに本人から「一般受験」の申し出。

高3の春から急遽一般受験に舵を切って、1年走り切りました。

私の指導歴の中では東大の理Ⅱや医学部の合格の子もいますが、正直私以外の先生でも合格させられたのではないかと思う受験でした。

しかし、この子は自信を持って私にしか住吉高校→明治大学のプランは描けなかったし、合格させれなかったんじゃないかなと自負してます。

それだけお互いの信頼関係が強かったと私は思っています。

 

明治大学 理工学部 合格

T・Sくん

私がウィルに入塾したのは中学校二年生の時でした。その頃はまだ全然勉強に身が入っていませんでした。そしてそのまま高校受験を迎えました。第一志望の住吉高校に合格はしましたが、自分の力を伸ばしきれないまま高校受験は終わってしまいました。

高校受験を経て私は学習に対する姿勢を改めました。まずは高校で良い成績をとることに力を入れました。高校入学当初はその成績を使って指定校推薦で大学へ進学しようと考えていました。

計画通り順調に高校2年生まで進んでいきましたが、高校3年生の春に、「自分にはもっとできるんじゃないか」と思いはじめ、本当は心のどこかにあった「尊敬する父と同じ大学に進みたい」という気持ちが沸いてきました。

そして私は明治大学を一般受験で目指すことを決めました。

志望校の決定が遅かったことや、やると決めた直後に日本中がコロナ禍に見舞われたこともあり、大変な受験になりました。スタートが遅かった私がこうして無事合格できたのもウィルは個別指導だったので、ソーシャルディスタンスが保たれていたことや、高校の授業が無くてもそれに合わせて授業計画を立ててくれたことが大きかったと思います。

受験生の皆さんにアドバイスできる事は志望校はできるだけ早く決めておくことだと思います。

目標が決まれば後は突き進むだけです。しかし、そうであっても揺らぐこともあります。私の場合はそういう時ウィルの先生にアドバイスを求めたり相談にのってもらったりしていました。受験3か月前に目黒先生に「1日の勉強のスケジュールを立てようと思うんですけど」と相談したことがあります。そしたら先生に「計画はどこで休憩するか決めるものだから、立てなくていい。だって休憩なんてしないんだから」と言われたのが印象に残っています。

また、受験に向けて気持ちを強く保つためには「武器になる得意教科」を持つことです。それがある事で、他の教科で失敗しても大丈夫と思って入試本番にも挑めました。

最後に私の勉強スタイルですが、学校が終わるとすぐにウィルに行って勉強して、ウィルが閉まるまでいて、家に戻ると英語の単語と熟語だけをやり後はリラックスして自分の時間を作るようにしてました。過去のウィルの先輩たちもみなさんずっと自習室で勉強をしているのを見ていたので、私にとっては当たり前でした。同じように私の姿を見て勉強して第一志望に合格する後輩が出てくると嬉しいです。

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2021年2月13日 (土)

新傾向問題

大学入試の「センター試験」が「共通試験」に変わり、来年は中学校の教科書改訂、さらに現中学校2年生が高校になるとその学年で教科書が順次改訂。

どんどん教育が「思考力」へ傾いていきます。

やはり、こういう変化に対する反応が速いのは私立中学入試ですね。

各中学校で思考力系問題が出題されています。

今日は1つご紹介。

 

昭和女子大学付属中学校の問題。

AさんとBさんが100m走をしたところ、Aさんがゴールした時にBさんは3m後ろにいました。

次に、Aさんが3m下がってスタートしたら結果がどうなるか説明しなさい(2人の速さは1回目と変わらないものとする)

 

良問ですね。

特徴は答えを出すのではなく、「結果を説明する」というところにポイントがあります。

Xを使える中学生は…説明来ないだろうな。笑。

是非やってみてください。

 

答えをこれから書きますが、その前に。私の教室の高校3年生にやらせてみました。

(中学受験だから文字使うの禁止と言って)

もちろん正解ですが、「そうなるよな~」って説明でした。笑

ちなみにこの子は共通試験の数学ⅡBで80点以上取っている優秀な子です。

 

先の高校3年生の答え。

同じ時間で進む距離の比は速さの比だから、速さの比は100:97

Aさんが103m進のに時にBさんはAさんの97/100進むから、Aさんが103m進んだ時Bさんの位置は99.91mでまだゴールしていない。

したがってAさんの方が早くゴールする。

 

おそらく正解者の90%くらいの生徒はこの解き方なるのではないでしょうか。

思考力が足りません。笑。

すぐ計算したがる。これは計算の技能で解いているのであって、思考力では解いてませんね。

 

ちなみに、この問題、計算する必要はありません。

したがって、小学校3年生くらいでもできます。

 

ということで思考力を活かした解法。

Aさんが103m、Bさんが100m走る。

1回目の結果よりAさんが100mに到達した時、Bさんは97m地点にいる。

2人の残りの距離はAさんは3m、Bさんも3mで同じある。

残りの距離が同じなら速さはAさんの方が速いので、先にAさんがゴールする。

 

答えが出れば良いわけではありません。

ここの差が、大学入試で結構大きな差に広がります。

「覚えるだけ」の学習では絶対に前述の解き方しかできないでしょう。

 

 

 

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