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2020年12月 4日 (金)

鬼滅の…

全国の小学生5人に1人が受講する「進研ゼミ小学講座」の小学3~6年生の会員7661人(女子5170人・男子2491人)が回答

小学生の「憧れの人物」ランキング

1位:竈門炭治郎(鬼滅の刃) 618票
2位:お母さん 393票
3位:胡蝶しのぶ(鬼滅の刃) 315票
4位:先生 229票
5位:お父さん 171票
6位:冨岡義勇(鬼滅の刃) 165票
7位:竈門禰豆子(鬼滅の刃) 163票
8位:煉獄杏寿郎(鬼滅の刃) 151票
9位:我妻善逸(鬼滅の刃) 150票
10位:時透無一郎(鬼滅の刃) 126票

「ORICON NEWSより」

 

全国の小学生5人に1人」が受講でアンケートに答えたのが7661人。

全国の小学生は637万人(2019年文部科学省HPより)

この20%が進研ゼミをやってるとして127万人の会員数

小学校3年生から6年生までという事で66%と見積もって対象人数は83万人

7661人か回答したという事で、回答率0.92%

調査と言っていいのか???

最新の思考力を問う中学入試で使われそうな題材ですね。

Q「この記事のデータには公平性が欠くぶぶんがあります。そこを指摘しなさい」

A「全国の小学生の意見のように書かれているけど実際は0.92%の少数意見に過ぎない」

 

まあ、データの公平性はさておき、心配になるアンケート結果ですよね。

まず気になる点は、子供たちの思考が無個性な点。

父、母、先生を除き、全員鬼滅。こんなに思考が単一化されてる事はかなり危険な状態でしょう。

「流行り」とはいえ、これは洗脳に近いものを感じます。

最近は「キメハラ」みたいな言葉まで生まれましたね。

TOP10で2252票なので、他のものに投票した子が5000人程度いたとしても、大谷翔平や久保建英、伊藤美誠のような世界でスポーツ選手が上位に出てきてもおかしくないとは思います。


つぎに国語力

「憧れる」という言葉を理解できてないのでしょうか。

あこが-れる【憧れる】

理想とする物事や人物に切に恋い慕う。そうなりたいと、そうしたいと願う。『国語辞典:岩波書店』

この子たちはみな炭次郎を慕ってるのか、もしくは炭次郎の様になりたいと思っているのか?

「妹思いの兄」「こころ優しい人物」という部分なら納得がいきますが、そうなると他の登場人物は??となります。

「面白い」「かっこいい」と「憧れる」を混同していますね。

私は人生で一度も「孫悟空」や「アムロ・レイ」に憧れたことはない。

実話や歴史上の人物になら「憧れ」という言葉を使っても良いだろうが、マンガの登場人物に対して「憧れ」はおかしい。

子供たちの「語彙力」が著しく低下している証拠だと思います。

 

最後に知識量の不足。

我々が小学生のころは伝記を読み、歴史上の人物をたくさん知っていたものです。

そして、憧れました。

いまはテレビやインターネットという媒体もあるため、本当はもっと多くの情報を集めることができるでしょう。

ちなみに私が小学生のころは戦国武将で誰が最強かだとかに熱中したものです。

その結果、歴史や日本地理に詳しくなりました。

このアンケートに答えた子たちは、他の偉人や歴史的人物を知らないだけなんだろうなと思います。

 

もちろん、我々の時代だって「流行り」はありました。ドラゴンボールですね!

それはもう興奮して見てましたよ。

しかし、小学生ながらにちゃんとフィクションとノンフィクションの違いは理解していたため憧れにはつながらなかったな。

知識というより精神年齢が幼いのかな。

(これは内緒ですが、カメハメ波が出るか、真剣に力を込めた事はあります)

 

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