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2020年10月 8日 (木)

「わかる」までの手段と時間

小4の息子が一生懸命youtubeで「腐葉土」の作り方を見ていたと妻から聞きました。

今息子は「町内清掃」にハマっていて(笑)落ち葉を燃やさずに土に還す方法を考えて、腐葉土にたどり着いたようです。

落ち葉を燃やすと二酸化炭素が出るか土にしたいそうです。

なかなかいい線にたどり着いてるなぁと感心しつつ、炭素循環に関して今度教えてあげねばなとも思っております。

 

気になったのはその調べ方です。

youtubeで調べるとすぐに答えにたどり着くんですが、本来調べる過程において得る「関連性のある知識」を得ることが出来なくなるのです。

例えば、腐葉土は厳密に言えば土では無い事(そもそも土の定義って…長くなるのでやめておきます。笑)

せめて「葉が腐った土」という熟語から考え、「腐葉土の作り方」ではなく「葉の腐らせ方」へアプローチをかけてほしかった。

 

また動画だとやり方を映像で捉えれます。

これ程わかりやすいものは無いのですが、やはり「あれこれ」悩む過程、工夫する過程が無くなります。

もちろん1回で成功します。

せめて、文章で「土に穴を掘って、落ち葉に水をかけて、糠や生ごみを混ぜる」くらいまでで留めて、そこからは自分でやってみるべきですね。

・穴の深さはどのくらいなのか

・水の量はどのくらいなのか

・糠や生ごみは葉の下に入れるのか、上に入れるのか、混ぜるのか

きっとその過程で失敗もあるでしょう。

エジソンは「失敗は成功の母」と言いました。

高校生の数学はまさに失敗の連続で、「こう解くんじゃないか」のアタックと「これじゃできない」のエラーを繰り返すことが大事です。

考える力ってそういうものだと思います。

 

インターネット、特に動画サイトの発展が子供たちの解へたどり着く速さを格段に速くします。

「考える力」を養う上で大きな弊害になると思っています。

 

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