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2020年8月

2020年8月27日 (木)

大学入試 共通試験

今年度の大学入試からセンター試験が廃止になり、共通試験になりますね。

すでにご存じかとは思いますが横浜国立大学がコロナ対策で個別試験を実施せず、共通試験のみで合否を決めることを発表しました。

その他の国立大学でも、個別試験を実施するにしても例年より足切のラインを2.0倍くらいの倍率まで引き上げて、個別試験受験者数を少なくするような処置は予想されます。

では本日は共通試験の話しです。

文部科学省が発表している共通試験のサンプル、そして2019年に全国の高校で行われた試行調査試験を全部解きました。

その感想は「さほど変化はない」でした。

しかし、実際に生徒に対して授業で取り扱ってわかったことですが、今の教育を受けている生徒にとって非常に難解である。

 

私自身は授業でも生徒に常に「数学は暗記・解き方ではなく論理」と言っているくらい、基本的にはその場で解き方を考えて解きます。

だから全然気にならなかったのですが、チャート式や過去問を解いて、その解答例を応用して解くタイプの学習をしている子は手も足も出ないですね。

出来ない生徒は「何をすればいいかわからない」と言います。

では、どういう学習を行なえばいいのか。

 

共通試験が試行調査試験と同じ系統の問題になるのであれば

①文章で指示されたことを正確に作図する訓練

この作図が出来れば、はっきり言ってこれまでのセンター試験に比較してもとても簡単なレベルなんです。

②偏差と分散の学習を実例を使って徹底的に行う。

数値の列挙ではなく、文章と表で出題されます。実社会で「どう使うか」=応用力を試される問題。

③演繹法的思考学習

私の授業の核ともいえる考え方なのですが、「一般的・普遍的な前提から、より個別的・特殊的な結論を得る論理的推論の方法」という考え方です。

小学生が苦手な「割る数と割られる数と商と余りの関」で説明しましょう。

割られる数=割る数×商+余り

これを「7÷3をしてみよう」と質問します。

「2あまり1」と答えが出たら次に「7を3と2と1を使った計算で表してみよう」と質問します。

すると3×2+1と導き出せます。

そこで「7=3×2+1→割られる数=割る数×商+1」

という形です。小3もできる余りのある割り算でまずは「普遍的前提」を作りそこから個別的な式を推論します。

これを高校生でも行います。

 

こう考えると新入試方式は「思考力」っていう文科省の意図は共通試験にしっかり反映されているってことですね。

この手の学習が苦手な子は総合型選抜(旧AO入試)や指定校推薦で合格を獲ってしまいましょう。

思考力を要するテストはかなり専門的な知識が作問者にも求められるため、しばらく普通の高校の定期試験には登場しないでしょう。

今まで通り学校指定の副教材をゴリゴリ解いていけば定期テストで点数は取れます。

 

大学進学を考えている子は高校1年生の冬までには一緒に受験を戦ってくれる塾を探しておくべきでしょうね。

 

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2020年8月26日 (水)

ZOOM授業

コロナ禍における塾のあり方に関してずっと考えてきました。

コロナのワクチンが出回っても菌が死滅するわけではないため、インフルエンザ同様に対処になって行きますね。

様々な塾で映像授業やZOOMを使った授業を展開し始めました。

生徒の感染リスクを考えたら、正解なのかもしれません。

私の教室は感染者は0です。

これは運なのかもしれないですね。

もちろんできる事は全部やってきました。

換気、拭き掃除、手洗い、消毒の徹底、振替授業の自由化…

 

 

一方でZOOM導入に踏み切らなかった理由は、指導者として生徒の成績が伸びないことをわかっているからなのかもしれません。

それではご家庭からお月謝を頂くわけにはならないのです。

確かに「形式上」でいえば個別指導塾なので授業は成立します。

映像授業とは違い、その子のために授業を展開することもできるし、その子の理解状況を問答にて引き出すことも可能でしょう。

 

じゃあ塾で対面でやるのと何が違うのか。

一つ目は「場の持つ力」です。

私の教室の生徒はとにかく自習に来ます。

家での学習よりウィルでやったほうが格段にはかどるからです。

人は環境の生きものです。

授業も同様です。「あ、あの子はまだ自習している」「あ、あの子怒られてる」なんて他の子の状況を見ながら「自分も」を思える事はとても大事です。

集団塾を選択される親御さんはよく「競争意識」と言います。

私はその考えは間違ってないと思います。

同様に私の教室には「仲間意識」があります。たとえ友達ではなくても、学校や学年が違っても目黒という人間を介して共に頑張る仲間。

勉強してる時、孤独にならないこと、自分だけって思わないことほど助けてくれるものは無いですよ。

 

2つ目は「温度」です。

これはこのブログの「字」でも伝わらないなぁ。笑。

私は生徒の心に火をつけます。

3日間は熱く燃えたぎるでしょう。

残念ながら人の心は弱いもの。すぐに鎮火します。

だから毎週来て、毎週私と話をして、やる気をチャージするんです。

やる気スイッチはありません!笑。

やる気はガソリンの様に補給するものなのです。

 

 

まだワクチンが市場に出回るまで、半年あります。

緊急事態宣言時よりも今の方が危険な状況が続きます。

私も引き続きできる限りのコロナ対策を行いつつ、頑張って行こうと思います。

 

 

 

 

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2020年8月24日 (月)

宮前平中定期テスト

さて本日から定期テストですね。

学校のテストが終わったらすぐに自習ができるように、先生も教室を開けて待っています。

今日、明日の最後の追い込みを頑張ろう!

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2020年8月11日 (火)

読書感想文

多くの小学校で読書感想文の宿題が出てません。

夏休みの期間が短いから??

それって「必要があるからやらせてた」のではなく、「長期休みに伝統的に出されるから」出していた宿題ですよね。

私はこういうところに学校の先生に対する不信感を持ってしまいます。

この子供たちの「成長させたい」って信念が無いと教育は務まりませんよ。

 

で、読書感想文の話しに戻します。

最近「うちの子は国語力が無い」と言って、小学生の受験しない子の親御さんがお子さんを私の教室に入塾させるケースが増えています。

公立小学校の生徒の国語力低下はまずい領域に達していますね。

この国語力をてっとり早く鍛えるにはやはり「読書」がいいですね。

ただ、「読書」と言っても漫然と読んではいけません。

国語力と言っても、様々な要素があり、鍛え方も違います。

 

説明文を読む力は「論述力」と「雑学力」です。

今日はこちらに対する記載はしません。

物語文を読む力は「イメージ力」と「共感力」です。

これは「読書感想文」で解決できます。

そもそもなぜ読書をするのかに立ち返りますと、「人生経験浅い子供たちが、物語文を通して、物語の主人公の人生を追体験できる」ことに最大のメリットがあります。

その追体験の効果を上げるのが「読書感想文」です。

一般に「いい読書感想文」と言われるものを書く必要はないです。

ただひたすら、各場面ごとに「主人公の考え、行動」を「自分なら」に置き換えて箇条書きにしていくだけで効果は出ます。

是非この夏にも1冊本を読んで読書感想文を書かせてください。

 

 

ちなみにイメージ力は今、私の教室で夏休みの課題として出している「オツベルと像」の第5日曜日の場面を絵で書いて来るといった作業で強化されます。

こちらを鍛えたい方は…私の教室に入塾してください。笑。

 

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2020年8月 3日 (月)

小学生(受験をしない子)の「夏休み課題」

夏休みですね。

なかなか出歩くことも難しく、科学館や博物館に行って何かを調べる自由研究が出来ない子もたくさんいると思います。

小学校自体が自由研究を出さない場合も多いようです。

せっかくの夏休み。

時間があるんだから、そういう時間を使った勉強をさせたい。

 

ということで、やります!

 

国語の課題

「オツベルと象」を読んで第五日曜日の1場面の絵をかいてもらいます。

文章からたくさん情報を得て、オツベルと象の世界を絵で書いてみましょう。

オツベルと象は場面変化が無く、第一日曜からオツベルの屋敷が舞台です。

書くのは第五日曜日ですが、第一日曜日からしっかり読んで、情報を掴みましょう。

 

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