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2019年12月 4日 (水)

塾ありきの…

学校教育が「塾ありき」になっていることに困惑しています。

 

小学校教育は新指導要領に変わることを無視したかのような教科書読み上げ授業。

生徒に均等にあてることを趣旨としていて、「ディベート」することが一切ない。

 

高校教育は受験の約30%が推薦受験にもかかわらず、学校では一切小論文に関して触れない。

小論文は総合的な教養力が必要なため、指導する先生も「文章校正力」+「社会時事」+「専門知識」が必要になるため国語の先制では対応が難しいのは分りますが、せめて「文章校正力」だけでも養ってほしい。

 

中学校教育が最もひどい。

「成績をつけるための授業」が横行し、生徒の受験のことなんかそっちのけ。

理科の「天体」、数学の「三平方の定理」「2次関数」この辺は学校によってはかなり端折って教えます。

「塾で習う」事が前提で、塾に行ってない子はこの単元で入試で得点するのは至難の業になってます。

 

私は高校無償化も良いのですが、それよりも通塾に対して国が補助金を出す制度を確立すべきだと思います。

国が運営する「学校」でしっかりと指導を受けることが出来ないから塾に通っているのだから、もう国の責任でしょう。

塾に費用をかけれる家庭だけが良い教育を受けられるというのは、日本国憲法に定める社会権、日本国憲法第26条第1項の「すべて国民は、法律の定めるところにより、その能力に応じて、ひとしく教育を受ける権利を有する。」という規定に明らかに反しています。

中学受験なんて特にそうだと思います。

小学校の学習だけ真面目にやった子がどうやって合格できるでしょうか?

 

もうすでに「塾」というものは日本の教育の一部に組み込まれた組織だと私は思っています。

この点はどんどん声を出していこうと思います。

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