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2019年10月 8日 (火)

私立高校無償化

2020年春から私立高校無償化制度が始まります。

これは現高校生(2020年春に高校2年生・3年生に進学する生徒)も対象です。

 

その影響が受験にどう影響するか。

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実質無償化の対象は世帯収入590万円未満。

このラインは結構な家庭でオーバーすると思われます。

転職サイトdudaによると日本の40代男性の平均年収は580万程度らしいので、共働きの家庭はほぼオーバーするのかなと。

無償化が先行した東京都の私立高校の倍率が急上昇した例はありません。

 

しかし、2020年春から国の支援が出るということで、余った予算を東京都が今度は年収590万~760万円の家庭対象に上限44万円の支援をするそうです。

東京都の試算では約5万人の生徒が実質無償化するということで、東京都在住の生徒は無償化対象者が一気に増える見込みです。

この制度の厄介なところは、東京都在住の生徒が神奈川県の私立に通っても無償化されるという部分です。

もちろん、神奈川在住の生徒が東京都の私立に通っても無償化はされません。

その煽りをもろに喰らうのが、神奈川県では東京都に隣接する横浜市と川崎市。

私の教室でも併願で受験する高校で人気なのは①多摩大目黒②朋優学院高等学校 ③駒澤大学高校④駒場学園

この学校すべてが東京都と神奈川県どちらからも通える位置にある学校なのです。

駒澤大学高校に関しては年を追うごとに併願以外での合格はでなくなってきています。

つまり、内申点が取れてない子は私立のチャレンジ受験が出来ず、結果として公立すら安全志向で勝負しないとならない状況なのではないでしょうか。

内申重視になると、どんどん学校の先生が絶対的になっていってしまう。

はやく公立中の成績評価の公平性の透明化を推し進めて欲しいものです。

私は子供の将来を決めれるほど学校の先生が人格者であると思えないのです。

 

もちろん、来年からは大学入試も変わります。

試験内容が変わるだけではありません。

受験生の受験スタイルも大きく変わるでしょう。推薦入試人気が高騰する時代になります。

推薦入試も平均評定があれば大丈夫って時代が終わります。

高大接続改革の一つに「学力を問わない推薦入試」の禁止を明記している以上、「小論+面接」型の入試はできなくなります。

抜け穴は…付属高校からの進学。

文科省はここにメスは入れないそうです。明治大学の付属校で明治大学に進学する際の制度は変わるかと質問したところ、現行のままとの解答でした。

 

さて、現在中学校1年生から高校2年生までの5年間の生徒たちは激動の受験世代になるでしょう。

どうんな変化にも対応できるように、早い段階片しっかりと準備をして、選択肢をたくさん持てるようにしましょうね。

 

 

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