大学推薦入試
大学推薦入試も佳境に入ってきましたね。
鷺沼校ではすでに公募で合格1名、指定校推薦の学内選抜突破が4名(うち1名は国立大なのでセンターは受験)
そして残り2名が公募推薦とAO入試に挑みます。
この対策がほんとに大変でした。
推薦入試を軽く考えてる生徒や、時には塾の先生もいますが、簡単にできるものではありません。
塾の先生は、対策授業を出来ないものは「できる」と言わないでくださいよ。最低限のモラルですよ。
では今日はまず推薦入試の受験スタイルに関して話をしましょう。
①プレゼン型
先に小論文を提出し、プレゼンテーションや質疑応答を行う入試
他の推薦の形に比べて準備にかかる時間が膨大なため、倍率は上がりにくいが、準備も大変。
【大学例】
東洋大学…課題曲を渡され観光プロモーションビデオのプレゼンを行う(実際に映像は作らない)
東海大学…先に小論文を提出してPowerPoint で作った資料の元プレゼンテーションを行う
②課題図書利型
課題図書が渡され、その内容に関して簡単な論述テストがある。
たいていは本のページ数が少なく、何度も読み返しておくことを前提とした形式。
③志願書+面接型
この場合多くは「出願資格」がある。実用英語技能検定など。
出願ハードルが圧倒的に低くなるので、倍率も上がりやすい。一般受験する予定の子がその大学に推薦でも出願するケースが多い。
この3タイプのうち③に関しては塾として「小論対策」ははっきり言って効果が薄いですね。
このタイプは合格出す予定の子の最終審査で「ちゃんと書けない子を落とす」試験であると考えるべきですね。
ここを「任せてください!」なんていう塾は絶対に信用しない方が良い!
できる事は「内申対策」と「技能検定スコア対策」であって、それは高校1年生から高校3年生の夏までの話し。
時々「小論文の誤字脱字・文脈をチェック」とかで授業を取る個別指導塾あるけど、今の時代「誤字脱字チェック」は自分で書いた文章をwordに入力しなおせばチェックできます。文がおかしくてもアンダーライン入りますよ。もちろん私はこんなことで授業料は頂かない。
ちなみに面接対策は…我に秘策有!これは企業秘密…というか私は企業内でも秘密にしてるんですが(笑)ヒントは「面接を実際に行うわけではない」という事です。勉強と同じで、いくらアウトプットしてもインプットされてる内容が薄ければ、どうにもなりません。
この方法で数年ずっと成功してるので、間違いないでしょう♪
①に関しては相当な経験値と対策する先生自身が相当数の読書をしてる事、そして時事と複数科目に於いて高校生の学習に精通していることが求められます。去年のプレゼン入試も合格させましたが、今年の子の仕上がりははっきり言って相当なレベルになりました。来春に合格体験記と共にご紹介できるはず…
②が一番私を悩ませます。
問題は「その本に書いてある事が正しいかどうか」という部分で、その内容に賛否がある事や間違っていることを、大学が理解したうえで課題図書に選んでいる可能性もあるからです。
今年私が一番困っている生徒ですが、課題図書の内容に「日本のリサイクル資源は品質が良く、海外のリサイクル資源需要にマッチし、国際的なリサイクル資源発生量と需要のバランスが取れている」と書かれています。
しかし、実際には2017年に中国が「海外ごみの輸入禁止と固形廃棄物輸入管理制度改革の実施計画」を発表し、タイ、マレーシアも廃プラの輸入制限を強化したほか、輸入禁止も検討している。
私が最近読んだ「プラスチックスープの海」でもやはりプラゴミは行き場を失っていると書かれています。
一般的な社会の状況と乖離するような内容の本なので、少々扱いに困ってます。
とりあえず、その生徒の対策は、一旦課題図書から外れて「リサイクル」という枠組みでの小論を書かせ始めてます。最終的に課題図書に戻りますが、はっきり言って難しい。
さて、来年は大学入試が変わります。
なので、今年は推薦の倍率は例年より高くなるでしょう。なぜなら落ちれない入試だから。
そして来年はもっと推薦の倍率は高くなるでしょう。
というのも技能検定は来年から一般入試で使います。そのため現高校2年生は高1の頃から訓練してきてます。
その結果、大学が設定する推薦の技能検定基準を突破してる子が格段に増えているからです。
つまり③型の倍率が跳ねます。
もちろん、「センター試験が変わって何が起こるかわからないから先に決めたい」って心理も働くでしょう。
現高校2年生に関しては11月以降は正直推薦では間に合わないでしょう。
高校受験を私の元でやった生徒や保護者様は知っていると思いますが、私は「受からない受験はしない」のでそれ以降で手の施しようがなければ、元塾生であっても入塾は断ります。
推薦受験検討の子は少なくとも11月に一度相談に来てください。
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