受験をしない小学生のための個別指導
最近、受験をしないが個別指導に通わせたいというお母さんが増えています。
実際に個別ゼミWill鷺沼校でも今年度の4月から6名の受験をしない小学生が入塾しています。
共通していえる事なのですが、特に学校について行けないわけではない子たちなのです。
やはり、鷺沼のお母さんたちの教育に関する知識レベルは高い。
思考力を鍛えるために問答形式(双方向)で授業を行える個別指導の選択がトレンド化しているのでしょう。
では、最近私がやった授業に関して少しご紹介。
問題文は
「図書館に6400冊の本があります。そのうち図鑑は1246冊あります。図書委員24人図書委員が今週の月曜日から木曜までの本の貸し出し数を調べたところ、月曜日は火曜日に比べて29冊少なかった。水曜日は火曜日より15冊多い129冊貸し出されていた。木曜日は月曜日より6冊多く貸し出されていた。火曜日の本の貸し出した数は何冊か」
授業では生徒(小学校3年生)が分りませんでした。
私が出したヒントは
という表を作ろう。
そして、その子は見事にこの問題を解きました。
問題文を見てお気づきでしょうが、この手の問題は問題集で見つける事はできません。
私の自作です。
小学校低学年にはなかなか難しいのですが、私はこの学年から「考え方」を学んで欲しいのでこういった問題を作問しています。
問題を咀嚼して子供に伝えると、結局引き算の問題になってしまいます。
NGヒント
「水曜日の貸し出し冊数は何冊だろう?」
「火曜日は何曜日と比べてるだろう?」
こんなヒントを出した途端、この問題の意義が消し飛びますね。
「整理をしながら思考する」
この癖をつけたいんです。
私は今高校3年生の授業で(受験志望校は東工大・神戸大・東京農工大と3人とも国立)毎日のように
「作図してみよう」「グラフ書いてみよう」「条件を日本語で整理してみよう」ってヒントを出してます。
「この問題はこう解く」ではダメなんです。
そんなのこの子らのレベルであれば問題集の答えをみれば十分理解できます。
教材に付属の解説をあたかも解き方のように読み上げるものを授業と呼んでいいのか。それは違いますね。
正確には旧指導要領時代なら良かったのですが、新指導要領の時代では伸ばすべき「思考力」が伸びなくなってしまいます。
今年大学受験を迎える高校3年生のうち2名は推薦入試の形式を取ります。
今はやりのプレゼンテーション型です。
2人は今まさにそのための授業を実施してます。
2人の推薦募集要項には同じ文言があります。
「問題を見つけだし、自ら解決をする方法を考える力があるかを問うためのプレゼンテーション」
時代は「覚えていること」=「学力」から「どう使うか」=「学力」と変化しています。
単純に問題文の数をいじるだけの力では「問題解決能力」は決して身につかないのです。
解決に向かっているかどうかは置いておいて、まずその問題に対して「第一歩」を踏み出すための思考力が求められてます。
小学校高学年、および中学生でテストで白紙解答が多い子はかなりマズイと思ってください。
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