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2019年9月

2019年9月28日 (土)

ウィルの授業の核心

「数学のウィル」を名乗って8年。

じゃあ、数学指導に強いっていうけど、何が違うのかという核心を今日はご紹介。

それは、「数式を言語化する」「図表に整理する」この2点です。

 

では今日やった小学校5年生(中学受験生)の授業の私が書いたホワイトボードの写真を載せて、それを元に説明します。

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写真の上から赤四角と青四角を書きました。

この赤四角が「数式を言語化する」という作業です。

最近の子供たちは国語の読解同様にAI式思考で「例題の式の数値を変える」=「解ける」になっている子が多いですが、学年が上がるごとに覚える量が膨大になりついには数学が分らなくなります。

ウィルでは「数式を言語化」して、その式が何を表すのかを正しく理解する訓練を行っています。

青四角は図表に整理して思考すること。

「イメージできる事」=「解ける」これは間違いありません。

これをいかに図表整理しながら考えれるかが「数学力」を伸ばすカギです。

私の数学指導の根本は秋山仁先生にあります。

高校生の頃私の母校に講演に来てくださって以来、秋山先生の書籍は全て読んできます。

秋山先生は相当早くから「イメージする力」の必要性を訴えられていました。

また、花まる学習会の高濱先生も同様のことを述べられています。

なぞぺ~シリーズにも「絵なぞぺ~」という数をグラフに結び付ける訓練のシリーズがあるくらいです。

 

AI時代を生き抜くためには数学へのアプローチも小学生のうちから代えていく必要があるのです。

機械的に算数を解いていてはダメです。

 

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2019年9月25日 (水)

AI社会を生き抜く

東洋経済より出版されている『AIに負けない子供を育てる』

Will勝どき校の教室長より薦められて読みましたが、目からうろこでした。

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私自身、「AIは万能」って心のどこかで思っていましたが、AIに関して正しい知識を持つこともAI社会を生き抜くためには欠かせない事ですね。

 

筆者は一貫して現代社会の子供たちの読解力低下、とりわけ「キーワードだけ読んでいく」いわゆるAI読みを行っていることに警鐘を鳴らしています。

実は同様の話を大学受験界の現代文トップ講師である出口先生が『子どもの頭がグンと良くなる!国語の力』で書いています。

 

私自身、十数年教場にいて筆者と同様に感じる事ですが、「読むこと」=「イメージ力」

これに尽きると思います。子供たちのこの力がどんどん低下している。

そして、ちょっとこれは他の指導者とは異なる理解になるかもしれませんが、「国語力を鍛えるのは雑学力」と思っています。

『AIに負けない子供を育てる』の帯(中にもRST第2問として掲載してあります)を例にとって説明すると

 

設問は

「色やにおいで引きつけられた動物は、おしべの花粉を体につけ、べつの花のめしべと運び、植物の受粉を助ける」

Q植物の受粉を助けるのは(   )である

 

この問題ですが、そもそも受粉を助けるのは「風か動物」と知っていればいきなりQから解けますが、文章を読んでいる時に、先に知っているので、この文章の言い回しを習得できるという逆説的な国語学習方法。

事実、高校3年生の現代文の指導をしていて痛感することですが、説明文は「知っている知識」の時に正答率が上がる。

例えば環境問題だとか人権問題だとか、歴史的な話だとか。

それに対して「建築物に関して」「哲学」「専門の道具に関して」「職人技に関して」が非常に弱い。そもそもの知識がないからだ。

余談ですが、私はだから高校1年生のうちに倫理の学習(独学)を薦めるのです。

同様に物語文に関しては圧倒的に「ノスタルジックな話」に弱い。大人になって感じる「郷愁」は当たり前だが感じたことが無い感情だからだ。

『AIに負けない子供を育てる』に話を戻します。

これからの新教育要領、高大接続改革、eポートフォリオ…今後ますますAIでは出来ない「読解」を求める時代が到来します。

是非親御さんには読んで、できればお子さんにRSTを実践して欲しいです。

「あれ?」ってなったら是非私の教室にいらしてください。

 

ついでに、お薦めをもう1冊

草思社「絵なぞぺ~」

小学校2年生から6年生向け

私が高校生にさえ常に言い続ける「作図しなさい・図表整理しなさい・グラフを書きなさい」

この作業を癖付し、イメージ力を向上させるのに最適な1冊。

なぞぺ~は取扱い書店が結構少ないんですよね。

たまプラーザの有隣堂に置いてあります。

なぞぺ~はちょっと使い方が難しいですね。ポイントは演出力!

こちらで困ったら花まる学習会…いや私の教室でも大丈夫!笑。

 

 

 

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2019年9月20日 (金)

センター試験

さて、今年が最後のセンター試験ですね。

長年折角積み上げてきたものが一旦0になる。

教室としては残念でならない。しかし、予備校が蓄積してきたものが0になることを考えると、すべての塾が同じスタートラインに立つということになるので、ここからの努力勝負。はっきり言って努力なら負ける気がしない。

うちの受験生も同じこと思ってセンター試験に臨んでほしいな。

私の鍛え方は半端ないので自信持って♪

夏休みの間約2か月間「毎日4教科1回分の模試集を解いて、解説授業で消化」を繰り返しました。

国立受験をするには7科目分の「河合マーク式総合問題集」「駿台センター実戦問題集」の2020年度版を解くことが最低限。

それだけでも80回分以上(各教科5回~8回分収録)あります。

解くだけでも100時間以上。それをやり直しも含め消化するには200時間以上かかるでしょう。

私はうちの教室の国立受験組の4名に2019年版の「河合マーク式総合問題集」「駿台センター実戦問題集」まで終了させました。

400時間…1日10時間やっても40日。この積み上げは大きなアドバンテージです。

そして、ここからウィルに蓄積してある過去のマーク模試集の出番です。

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<鷺沼校の大学受験教材棚>

 

2018年~2014年までストックがあるので、自習時間で徹底的に演習してください。Z会は難しいよ~。笑。

毎年10名以上の大学受験生を抱える個別指導塾って意外と少ないです。

その先輩たちが寄贈してくれた過去の赤本もたくさんあるため、さらに過去にさかのぼって学習も可能です。

あとは教室長の目黒と教務主任の石山に任せてくれれば万事問題なし!!

さて、センター試験まで4か月。

赤本対策を考えると1月までにセンター試験のための学習は実質3か月しかできないかな。

「学校祭」期間は全て勉強に当てよう!

青春?高校3年生でそれを求めるならば、大学受験は諦めるべきですね。

今日も私の生徒は(青凌高校)学校祭準備期間だからといって12時から教室に来ています。

ここでの差は決定的な差になるよ。青春なんて大学に入って楽しみなさい!1日の重みに泣くなよ!

 

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2019年9月19日 (木)

2020年度入試 合格第一号!!

本日、個別ゼミWill鷺沼校の2020年度入試合格第一号が出ました!!

公募推薦入試での洗足こども短期大学へ合格!!

 

この子は中学校2年生からWillに入塾して百合丘高校に合格。

テスト勉強を地道に頑張り、目標だった幼児教育の道に進みます。

 

今年は国立大受験も4名いますが、個別ゼミWill鷺沼校の長所は一般受験、AO入試、公募推薦、指定校推薦どの方法でも対策を行なえることかなと自負しています。

ここからAO入試が始まります。うちの教室からは2名がチャレンジします。

プレゼンの準備は沢山してきたから、私は自信を持って送り出します。

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2019年9月 9日 (月)

受験をしない小学生のための個別指導

最近、受験をしないが個別指導に通わせたいというお母さんが増えています。

実際に個別ゼミWill鷺沼校でも今年度の4月から6名の受験をしない小学生が入塾しています。

共通していえる事なのですが、特に学校について行けないわけではない子たちなのです。

やはり、鷺沼のお母さんたちの教育に関する知識レベルは高い。

思考力を鍛えるために問答形式(双方向)で授業を行える個別指導の選択がトレンド化しているのでしょう。

 

では、最近私がやった授業に関して少しご紹介。

 

問題文は

「図書館に6400冊の本があります。そのうち図鑑は1246冊あります。図書委員24人図書委員が今週の月曜日から木曜までの本の貸し出し数を調べたところ、月曜日は火曜日に比べて29冊少なかった。水曜日は火曜日より15冊多い129冊貸し出されていた。木曜日は月曜日より6冊多く貸し出されていた。火曜日の本の貸し出した数は何冊か」

授業では生徒(小学校3年生)が分りませんでした。

私が出したヒントは

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という表を作ろう。

そして、その子は見事にこの問題を解きました。

 

 

問題文を見てお気づきでしょうが、この手の問題は問題集で見つける事はできません。

私の自作です。

小学校低学年にはなかなか難しいのですが、私はこの学年から「考え方」を学んで欲しいのでこういった問題を作問しています。

問題を咀嚼して子供に伝えると、結局引き算の問題になってしまいます。

NGヒント

「水曜日の貸し出し冊数は何冊だろう?」

「火曜日は何曜日と比べてるだろう?」

こんなヒントを出した途端、この問題の意義が消し飛びますね。

 

「整理をしながら思考する」

この癖をつけたいんです。

私は今高校3年生の授業で(受験志望校は東工大・神戸大・東京農工大と3人とも国立)毎日のように

「作図してみよう」「グラフ書いてみよう」「条件を日本語で整理してみよう」ってヒントを出してます。

「この問題はこう解く」ではダメなんです。

そんなのこの子らのレベルであれば問題集の答えをみれば十分理解できます。

教材に付属の解説をあたかも解き方のように読み上げるものを授業と呼んでいいのか。それは違いますね。

正確には旧指導要領時代なら良かったのですが、新指導要領の時代では伸ばすべき「思考力」が伸びなくなってしまいます。

 

今年大学受験を迎える高校3年生のうち2名は推薦入試の形式を取ります。

今はやりのプレゼンテーション型です。

2人は今まさにそのための授業を実施してます。

2人の推薦募集要項には同じ文言があります。

「問題を見つけだし、自ら解決をする方法を考える力があるかを問うためのプレゼンテーション」

 

時代は「覚えていること」=「学力」から「どう使うか」=「学力」と変化しています。

単純に問題文の数をいじるだけの力では「問題解決能力」は決して身につかないのです。

解決に向かっているかどうかは置いておいて、まずその問題に対して「第一歩」を踏み出すための思考力が求められてます。

小学校高学年、および中学生でテストで白紙解答が多い子はかなりマズイと思ってください。

 

 

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2019年9月 6日 (金)

志望校の選び方

そろそろ志望校も固めなくてはならない時期になりました。

私も日々私立中・高の説明会に足を運んでいます。

 

では、志望校の決め方ですが、どうやって決めるべきでしょう。

 

まずは大学受験

今年度は「浪人できない受験」です。

滑り止めをしっかり決めて、センター試験の結果いかんで変わる2~3パターンを用意しておくべきでしょう。

大学は「何が学べる」ということも大事ですが、それ以上に「自分がどう学ぶ」ことも大事なので、選択の幅はある程度広がると思います。

「とりあえずGMARCH」はやめておきましょう。

しっかり「根拠のあるGMARCH」であるべきです。入試問題の相性や教科ごとの得点傾斜、大学のアドミッションポリシー・ディプロマポリシー

この辺をしっかりと見ておきましょう。

 

次に高校受験

私立志望なら圧倒的に「付属校」をお勧めします。

個人的には日東駒専なら駒澤大学高校。MARCHの付属なら、大学の好み…って感じですかね。

公立志望ならば「合格できる学校」を強くお勧めします。

ちなみに「すこしでも上の学校」を薦める塾の先生には要注意。

薦められたら「なんで上の高校が良いか」聞いてみてください。

おそらく明確な答えは返ってきません。なのに生徒にリスクを負わせます。

明確な答えが返ってこない理由は家庭目線ではなく会社目線の理由だからです。

集団塾の場合、よく「○○高校合格△名!!」って書いてありますね。

あれが社員の成果になるのです。

だからとにかく「上の学校」を無理に薦めてきます。

個別指導塾の場合は「講習会のコマ数」を取らせるのが最大の目的でしょう。

私がウィルで先生をやっている理由の一つにウィルは「講習会コマ数をボーナスに反映しない」ことにあります。

多くの大手個別指導塾では講習会の獲得コマ数でボーナス額を決めています。

(この業界は業界内の転職が多く、うちの会社にも「元○○塾の社員」って社員が来るんで、そういう情報は入ってきます。)

その時、もう絶対に安全って生徒に多回数の講習会を提案して、家庭がそれを受け入れてくれるでしょうか??

その場合、受験校と今の偏差値にギャップがあった方が回数も多く獲ってくれます。

だから、日々「上の学校に行けばいい大学に行ける」という根拠のない洗脳教育を行います。

大体「上の学校」を進めてくる塾には大学受験生が居ません。

(もちろん集団塾は高校生までですね。)

だから、その先生たちは実際にその高校がどういう高校か、どんな指導をしているか、どんな進学先を持っているのかなんてまたく興味がないんですよ。

私が毎年うちの教室の高校生から入手している「指定校推薦一覧」なんて手に入るはずもありませんから、情報だってかなり曖昧だと思います。

一応、根拠も提示しておきましょう。

こちらはW模試を主催している株式会社創育さんから頂いた受験資料をまとめたものになります。

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偏差値57の生田高校と偏差値60の新城高校を並べてみましたが、明らかに生田高校の方が進学実績良いですよね?

まあ、この実績にもからくりがあるんですが、それを知りたい方は直接お問い合わせください。

ただ、これで「偏差値が上の高校に行くのが絶対の価値」でないことはご理解いただけたと思います。

正直高校受験にたくさん投資するより、行ける高校にしっかり合格して、高校で勉強にしっかりと向き合って、塾費用もそこでしっかり投資したほうが、経済的にも進学結果も良いものとなるでしょう。

 

最後に中学校

これは本当に学校ごとに色が違いすぎるので、その子に合うかしっかり見極める事ですね。

私も説明会の8割は私立中の説明会に行ってます。

そこでどんな教育を行なっていて、私の生徒に合うかどうかを見極めるようにしています。

だから、中学受験の場合は「先生に相談」の一択ですね。

 

高校編のボリューム多い!!笑。

色々書きましたが、最終的に選択するのはご家庭です。

だから、こういう事実があろうと塾のせいにはできません。

私は是非お父様にもお子さんの高校探し、塾探しに参加してほしいと思っています。

多くのお父さんは「高校も大学も本人が決める事」と思ってらっしゃると思います。

まったく間違っておりません。

しかし、それを一人で決めるお母さんのプレッシャーを考えると、そう思っていても半分だけ責任を背負ってあげてほしいな~って思っています。

良い選択ができる事を祈っています。

 

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2019年9月 5日 (木)

模試

さて、受験も半年前に迫って、模試が一層増えてきますね。

小学生は首都圏模試、中学生はW模試で問題ありません。

高校生は駿台と河合の2択ですが選択が難しいですね。

 

今日は正しい模試の受け方を書いておきます。

 

【準備編】

過去問が手に入るなら必ずやってから受ける。

首都圏模試は販売してます。W模試は通っている教室がダメな塾でない限り、過去問はストックしてます。

河合駿台はセンターならマーク模試集として販売されてます。

 

 <なぜ過去問をやるのか>

正しい理解の元、過去問をやりましょう。

過去問をやる理由は「良い点を取るため」ではありません。

過去の出題傾向に対して、自分なりの準備をしてうけるためです。

実際の受験では必ず過去問演習をして受験をします。

ただ、同じ問題が出ない事は言うまでもないですね。

結果として「予想外の問題が出た」「練習では理解できていた傾向の問題だが模試では取れなかった」という事実を残したい。

実際の入試では絶対に起こって欲しくない事ですよね。

だから、模試で先にこの状況を作っておいて、その対処もしておくべきです。

 

 

【模試やり直し編】

模試が終わったら、必ずその日に解きなおす!

模試を受けた時に考えたやり方は、その日ならはっきりと頭に残っています。

何がダメだったのかの検証は、模試中に考えていたことを忘れないうちじゃないとダメです。

可能ならば、その類題を3日以内に解く。

類題を探すのは高校生はちょっと大変ですね。

私の生徒ならば、私に言ってくれれば類題はすぐ用意します。

個別ゼミWill鷺沼校の強みは「高校教材が豊富」な事と「教室長の教材知識が豊富」な事です。

私ほど高校生向けの市販教材に精通した人間はいないと断言できるほど、教室でも本屋でも高校教材に目を通してます。

 

そして、2週間ほどしたら必ず「リテスト」

この作業が最も大事。

やり直して満点が取れて初めて模試は終了です。

個別ゼミWill鷺沼校では「塾内テスト」では必ず「リテスト」を受けさせてますが、次回より首都圏模試・W模試・高校生模試でも実施しますので先生の指示に従うようにしてください。

 

 

漫然と模試の回数だけ受ける子は絶対に成績は上がらないですよね。

「○判定だった!」なんて言ってること子たちをよく見ますが、判定なんて何の役にも立たない。

私は中学受験・高校受験・大学受験すべてで50%以下の合格率で合格を出してます。

逆に言えば、その時の80%だった子が落ちたという事実があるという事です。

模試は判定を見るために受けるのではなく、成績を格段に上昇させるためにあります。

「対策・対処」→「結果」→「修正」

この3つのプロセスを正しく行えば、最終的に受験本番前の「対策・対処」の精度は格段に上がっているのです。

 

最後に、高校生の模試ですが、受け過ぎは良くないです。

河合・駿台は志望校によって偏差値が正確に出ないため、どちらかに統一して受験することをお勧めします。

ただし、センタープレは両方の模試を受けましょう。

 

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2019年9月 3日 (火)

総合的な学習のすすめ

夏期講習中の高校3年生の日本史の授業の中の事でした。

『大宰府の長官の役職名を答えよ』

という問題で詰まった生徒に、私が出したヒントですが、「藤原伊周の通称と由来は?」

その子には古典も私が指導しているため、この問題をすぐにクリアできました。

ちなみに藤原伊周は古典『大鏡』で帥殿という通称で登場します。

藤原道長との権力闘争に敗れ、大宰府に左遷され、大宰府の長官である太宰帥の権官である太宰権帥(だざいのごんのそち)になったため、通称が帥殿となりました。

私の古典の授業は30%日本史、70%古典

折角古典をやるのに日本史のエッセンスを加えないなんてもったいないのです。

 

高校生はすぐに「選択教科を絞ろう」とします。

「受験校に必要ないから」「推薦を狙うから教科数を減らした方が良い」などの理由が多いですね。

しかし、学習というものは、他の教科と密接な関係があり、総合的なつながりがあるのです。

物理と数学のベクトル、化学の有機(アミド結合)と生物のアミノ酸(ペプチド結合)の様な直接的に指導範囲が被るもの以外にも他教科の学習が活きて来るものは沢山あります。

 

例えば「現代文と倫理」現代文を読むうえで倫理ほど役に立つものは無いですね。

倫理は「哲学」つまりは「考え方」の学習です。

説明文読解には必須の能力ですね。筆者は必ず「ある立場」に立って自分の主張を書きます。高校生対象の説明文では「反功利主義」なものが多いですね。

 

意外なところで「数学と国語」

国語でなかなか掴んでくれない感覚に「対偶証明法」があります。

逆が真でも命題が真とは限らない。

これって読解で結構使える考え方です。

全ての事柄が複雑化した現代において、その論説も二元論で語られることはまずありません。

なので、「~はなぜか理由を答えよ」に対して「…ではないから」は正しくないのです。

 

その他、世界史(中国史)と漢文なんかは露骨ですね。春秋と史記から中国史は作られているので、春秋と史記を理解しておけば両方に通じます。

私はこの辺は横山光輝の「史記」(マンガ)で全部読んじゃいましたが、それでも十分です。

 

かといって、こういった学習方法は受験該当学年ではやることは難しいでしょう。

今回は高校生向けの様な話になってますが、高校生ならばやっぱり1年生が大事な時期になります。

 

本来はこういった学習方法は実は小学生のころから心がけておくと、中学校に上がった時に学力が飛躍的に伸びます。

私の指導における哲学ですが「勉強の入り口を教科書にしない」

自分の息子で実戦中。

今のところ順調に進んでいます。

成果が出たら、その時はもっと声を大きくして言おうと思います。笑。

 

 

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