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2019年7月 2日 (火)

空転し始めた高大接続改革

今日、TOEICを実施する国際ビジネスコミュニケーション協会が大学入学共通テストの英語の民間資格検定試験から撤退すると発表しました。
既に北海道大、東北大、京都工芸繊維大などの国立大学でも採用しないと発表が出ています。

この高大接続改革における日本の英語教育改革ですが、今後はどうなっていくのでしょうね。
私は個人的には「ゆとり教育」と同様に急に方向転換をすると思っています。
もちろん、その他の核心である「覚えていること=学力」から「どう使うか=学力」への改革は続くと思います。

文部科学省もそれで新指導要領

1)「何を知っているか、何ができるか(個別の知識・技能)」

2)「知っていること・できることをどう使うか(思考力・判断力・表現力等)」

3)「どのように社会・世界と関わり、よりよい人生を送るか(学びに向かう力、人間性等)」

と言っているので、「活きた英語力」を中心に据えているわけではないのです。

 

近い将来訪れるAI社会にどう適応するかが求められる能力。
英語会話能力は、私は全く不必要なものになってしまうと考えております。
AIが発達すれば、会話は全て母国語で、それをデバイスが翻訳してくれる時代になると思います。
最終的には商談等のビジネスの前線で働く人は話せることを求められるが、それ以外の人には特段求められるものではなくなってしまう恐れもあります。

昨日、日本はフッ化ポリイミドなど3品目の韓国向けの輸出管理を強化すると発表しました。
ニュースを見る限りこれは日本が独占してる技術らしく、韓国は相当困るようですね。
過去日本は中国からレアアースの輸出規制を受けましたが、ホンダが特殊鋼メーカー大手の大同特殊鋼との共同研究によって、レアアースを全く使わない磁石の生産に成功したなど、科学技術力でその危機を乗り越えました。

文部科学省は「特にこれからの時代に求められる資質・能力」を
将来の予測が困難な複雑で変化の激しい社会や、グローバル化が進展する社会に、どのように向き合い、どのような資質・能力を育成していくべきか。また、一人一人が幸福な人生を生きるためには、どのような力を育んでいくべきか。
と定義しています。

よく言われる「グローバル化にどう向き合うか」という問題への解答は「英語を話せること」と思われがちですが、実はそうではなく「国際社会で競争力を維持できる国家のアイデンティティを自覚し維持発展させる事」だと私は考えています。

資源が乏しく、国土も小さい日本の国家のアイデンティティは「技術力」「科学力」でしょう。
であれば、やはり大事なものは数学・理科。
こんの分野で強い日本を作るための教育になってないと駄目だと思います。

さあ、未来の日本を支える中高生よ!数学の勉強頑張れ!物理・化学・生物の勉強頑張れ!
不安があったら個別ゼミWillに来なさい♪

 

 

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