算国融合読解問題(小学生向け )
青空文庫を利用して、小学生向けの算国融合読解問題を作成しました。
中学生や高校生を指導していて感じる事ですが、とにかく読解力が無い。
イメージする力がない。
これは、今までの受験方式がそうだったからなのか、子供たちが問題と答えをパターン化して丸呑みすることが学習と思ってしまっているからである。
イメージする力は、Willの最大の特徴でもある授業ブースは全席ホワイトボードが完備されていることを活かし、作図による思考で訓練をしていますが、読解力となるとなかなか難しい。初見問題の読解練習をさせても、特に学年が上がれば上がるほど、全文を読まずに傍線部の近くを読む癖がついてしまっている。
英語なんか見ていて「これは今まで点数獲れなかったわけだ」って新規生徒がたくさんいます。
「選択肢に書かれていることが本文に書かれているか探す」事を問題を解くことだと思っている子が多すぎる。
国語で説明すると分かりやすいと思うので、国語で書きます。
今日は問題解説をするわけではないので、極端な例で書きますが、実際はもっと難解だとは思ってください。
本文中に「太郎は高校生で、俳優の兄がいる」と書かれていて、問の選択肢に「太郎の兄は俳優だ」と書かれていたとする。
しかし問題には「太郎が家族に望むことは何ですか?」
それで「太郎の兄は俳優だ」を正解とする子が多い。
私が尊敬する国語教師の出口先生も著書の中で高校生の国語力の低下に警鐘を鳴らしていました。
息子の小学校の授業参観に出向いて、はっきり感じた事ですが、小学校国語の授業が壊れているから子供の学力がつかないのです。
同じ教育者として、例えば国語科で日本一有名な先生である故橋本武先生の著書1つでも読んでいてくれれば、もっと工夫できる事はあると思います。
小学生の教育の主軸は算数に置かれがちです。
公文式も含めると小学生の通塾教科の中でダントツトップだと思いますし、ご家庭でも算数をしっかりやらせなければという思いが強いと思います。
ちょっと話がわき道にそれますが、そのくせほとんどの子が将来的に文系の道を志す。
私はこれが良くないと思っています。
将来やらなくなる苦手算数に小学4年生~中学校3年生くらいまでの期間を費やすなら、もっとその子の得意な事に時間を費やせないのかなと思います。
進学のためだけに苦手算数をなんとか最低限までできるように…ってもっとも非効率な学習ですよね。
話しを戻しますが、小学校の先生もそういった社会の需要を意識してなのか、算数にばかり力を入れているように感じます。
しかし、結局日本人として生まれた以上、思考は日本語で行うため、国語力が最終的な数学力を決定づけてしまうことは疑いの余地がありません。
少しでもこの状況を打破すべく、私の生徒たちには小学校の頃から、読解する力をつけてあげる工夫を施していこうと思います。
ということで、夏目漱石の「こころ」を使った算数文章題
第一回のものを掲載します。文章は掲載してませんがwordで1ページ強文読む必要があります。
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