思考力ってどうやって鍛えよう
大学入試改革があと2年後に迫り、同時に中学校高校の教科書改訂も行われます。
新指導要領の柱となる「思考力」
私の教室でも国際算数・数学能力検定協会主催の「算数・数学・思考力検定」を始めようかなとも考えています。
では思考力ってどうやって鍛えればいいんでしょう?
まず、私が指導をしていて感じる事は、本当に今の子供たちは「考えない」
よくある質問に「先生解き方がわかりません」
この「解き方」というものが、子供たちの思考力を奪っていくのかなと考えています。
「答えありき」でゴールまでが1本である事に抵抗感が無い。
新たな解の創造が産まれず、解き方がわからない時点で思考停止する子が増えています。
原因は子供たちの遊び方にあると私は考えます。
今の子供たちは、「答えありき」の遊びばかりしていて、すぐに「説明書」「攻略本」を求めます。
加古里子さんの著書『伝承遊び考』を読んでみると、昔の遊びが如何に思考力を要し、子供たちが遊びの中から工夫して新たな遊び方を創造していったかがわかります。
野原で遊んでいたころから、公園に遊具ができ、高さが生じて「高鬼」がうまれたり、遊具の色から「いろ鬼」がうまれたり、昔の子供はとにかく遊びを工夫したものです。
そういったものが「思考力」の源になるのではないかと思います。
とはいっても、なかなかそういったものは個人の努力で変わるものではないですね。
小学生から塾通いの昨今、公園で暗くなるまで遊んで…なんてことはなかなか難しくなってきましたね。
ではせめて、学習において「考える」事を、なるたけ低学年から行う癖をつけるべきでしょう。
私は常々、公式は証明しないと使ってはいけないと言っています。
明日あたりに、この辺のことは詳しく問題を使って書きますね。
例えば、小学生で速さを習います。
「み・は・じ」とか「き・は・じ」とかで習いますね。
これを「暗記」とするのがよくないですね。
今日行った授業で生徒に教えた事なのですが
問題は「分速250.4mは時速□km」という問題。
基本的には比の考え方で考えていきます。
Willの授業はこうなります。
「分速250.4mってどういう意味なのかな?」
これを正確に答えられる子があまりにも少ない。
「1分間に250.4m進って事だよ」
と説明すると、勘のいい子は、「わかった!」と答えます。
実際今日の生徒はここで答えにたどり着きました。
もしわからなかったら、次に
「1分間に250.4m進ってことは、2分間で何m進のかな?」
と質問したでしょう。
これこそ、「み・は・じ」の「速さ×時間」の概念なんですが、基本的には比の関係ですよね(数式にすると比例の式ですしね)
もし、ここで500.8mまでわかって答えがわからなければ
「10分間で何m進のかな?」と問います。
速さの公式の意味を正しく理解するまで徹底して考えさせます。
こうして公式を丸暗記するのではなく、その公式でやってる意味を理解することができます。
「なんでその公式で答えが出るかわからないけど、正解するからそれでいい」という状態を是としないことが大事な事なのです。
簡単な問題だからこそ、思考する。
思考力を鍛えるのに特別な訓練は必要ないと思います。
それは誰かが考えたプログラムだから、結局は思考せず、そのプログラムに乗っかって身を任せる形になるからです。
目の前にある事を多面的に考えてみる(工夫して捉える)ことこそ「思考力」の養成になるのではないでしょうか。
それでは、明日高校数学を題材に「中学生でも解ける方法」「中学受験の知識だけで解く方法」を紹介しますね。
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