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2019年1月

2019年1月26日 (土)

入試の心得

中学受験まであと1週間、高校受験まであと3週間となりました。

最近生徒から「緊張が収まらない」との相談を受けます。
今日はその対処法のアドバイスをします。

緊張しない方法…それは「ありません」

人間は脳が出すノルアドレナリンの抑制を自らの意志では行えないのです。


では対処とはなんでしょうか。

まずは、緊張を正しく理解することです。
生徒に「緊張するとどうなる」って聞くと返ってくる返答ですが
①焦る
②手が震える
③真っ白になる
④拍動が強くなる

確かによくある症状ですね。

ではここで先に、学校の先生や部活・クラブチームの指導者がいう「緊張感持ってやれ!」
って言葉に関して考えてみましょう。

緊張は①~④を生み出す悪いもののはずなのに、なんで「緊張感」持たないと駄目なんでしょうね?
先生や指導者が言ってる「緊張感」って言いかえると「集中して」と言う事なんです。

実は緊張って「良いもの」なんです。
緊張すると集中力が高まり、いつもよりいいパフォーマンスができます。

なので、手が震えたり、拍動が強くなってきたら「今日は絶好調」と思ってください。
この気持ちの持ち方が大事です。
ここで「ヤバい緊張してきた」と思うから焦るんです。
焦りだけは「悪いもの」なのです。

とはいっても、この興奮状態が過剰になった時、頭が真っ白になってしまいます。
それでは困りますね。

次に緊張しすぎた時の対処です。
一番いい事は「笑う事」です。
受験中声を出したら怒られるので、口角を上げて「ニヤニヤ」しましょう。
この時同時に鼻から空気を吐きます。
頭の中で「はっはっはっは」と笑うイメージを作ってそのリズムで吐きます。
そうすると、リラックスして過剰な興奮状態を抑制できます。

心から笑っているわけでないのに?

って思うかもしれません。
この方法は「ルーティン」と呼ばれるものです。
イチロー選手が打席に入った時、ラグビーの五郎丸選手がキックを蹴る時にやるあのポーズの事です。
ルーティンをすることによって、いつもやっている時と同じホルモンの状態を作れます。
普段笑う時はリラックスしてる時ですね。
脳がそれを覚えているのです。
そして、筋肉がその動きをした時、脳はリラックスした状況と錯覚します。
その結果、過剰な緊張状況を緩和してくれます。

「深呼吸するといい」はよく聞きますよね。
あれも、ゆっくり呼吸するときはリラックスしてる時なんで、その動作をルーティンにして脳にリラックスしてると錯覚させる一つの対処方法ですね。
それより強力な緩和方法が「笑う」事だと思ってください。


私は高校生まで水泳の選手でした。
高校3年生の高校総体では北海道大会で50m自由形で1位を取っています。
レースの前はとても不安です。緊張します。
しかし、よくこの「笑う」ルーティンに助けられてきました。
是非実践してみてください。

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2019年1月22日 (火)

公式暗記はしちゃダメ

さてセンター試験が終わりました。
各予備校がセンター試験の総評を出しましたが、個人的には難化も易化もなくいつも通りの問題でした。

今回は数学の話しです。
センター試験や大学入試を攻略するうえで「公式丸暗記」ほど非生産的な学習は無いということを書いてい置こうと思います。
(ただし積和の公式・和積の公式は丸暗記すべし!)

例えば三角関数
1


という問題で、最初sin側を半角の公式を利用してθをXにそろえることを考えるのではないでしょうか?

しかし、半角の公式を暗記ではなく「COSの2倍角の公式から導き出す」事を知っている子は、基本的には積極的に半角の公式を暗記してません(結果的に覚えちゃうんですがね。笑)
そしてその計算の途中経過にとっても使い勝手のいい数式が産まれることを知ってます。

2

つまり、この問題はθをⅩ/2にそろえて解く問題なのですが、公式はこの導入途中の部分を使うこともあります。

そもそも公式って計算のショートカットであって、魔法の式ではないのです。
現高校1年生くらいなら間に合います。
数学で公式を習う度、その公式はどうやって導かれるのかをしっかり確認しましょう。

お勧めは旺文社から出版されている『公式活用辞典』です。
この活用辞典と自分のレベルにあったチート式を使いこなせれば、大学受験の数学でもしっかり勝負できる学力がつくでしょう。

私が見てきた子で大体数学が苦手な子は、教科書の後ろに乗っている公式一覧を使って解いてますね。だから数学が苦手なんですがね。
その学習方法からは早めに卒業しましょうね。


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2019年1月14日 (月)

祈願

毎年恒例の合格祈願に行って参りました。
今年は1週間遅かったこともあって、湯島天神は例年になくすいてました。
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絵馬を書いて、お守りを買って…
鷺沼校のお守りコーナーもちょっと賑わってきました。

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全員合格!
祈るだけではなく、死力を尽くして指導に当たります。

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2019年1月10日 (木)

インフルエンザ

流行ってきましたね!
毎年このことを書いてますが、今年も書きます。

インフルエンザはうがい手洗いだけでも十分予防できます。
塾の先生を何年もやりながら、生涯1度もインフルエンザに罹ったことのない私が言うんだから間違いない。
いや、本当は日本免疫学会のHPに書いてあったんですが(笑)

出来る限りうがいはする。
学校から帰宅、塾から帰宅、どこかから帰宅したら必ず。

手洗いも頻繁にする。手洗いができない環境ならアルコール消毒ジェルやスプレーを携帯する。

洗濯してない前日と同じ服は着ない(特にカーデガン)
制服は襟元、ボタンの当たりは必ずアルコール消毒。


セルフディフェンスはしっかりしましょうね!

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成功の反対は?

箱根駅伝を2位で終えた原晋監督の言葉です。

「成功の反対は失敗ではない。何もしないこと。我々はチャレンジを続けます」

心に響きました。
本当にその通り。

人は生きていれば失敗をする。
失敗しない方法はただ一つ、何もしない事。
何かをすれば、必ず失敗する。

この失敗から何を学べるか、なにを変えられるかが大事な事ですね。

間違えちゃいけない事ですが、ドンキホーテ的な行為はチャレンジではありません。
ドンキホーテって言うと、今ではお店の方連想しちゃいますかね。
セルバンテスの小説の方です。

無謀な挑戦からは何も学べないでしょう。
何が悪かったかの検証すらできないから。
唯一「無謀な挑戦は良くないな」ということは学べるかもしれません。

しかし、正しいチャレンジはそのプロセスが自らの力となり、次のチャレンジへの糧となる。

本当に恐ろしいのはチャレンジしなくなる事だろう。
苦痛を伴う進化を捨て、たいして良くもない現状を維持するのに必死になり、緩やかに下降していく曲線をただただ眺める。

チャレンジという言葉は一種の劇薬だと思います。
その言葉の美しさに酔いしれ、自分を正当化する言葉かもしれない。
それでも、やはり、私は常にチャレンジしていたいと思います。

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2019年1月 7日 (月)

教師って…

「ブラック私学」でストライキ! 私学に蔓延する違法状態は改善できる

https://news.yahoo.co.jp/byline/konnoharuki/


私立正則学園でストライキが起こったそうです。

教育現場の難しさは「生徒のため」って言葉を盾に取られたら、教師という仕事の性格上どうにもならなくなてしまうことにありますね。

教師にとって本来会社である学校なのに、いつの間にか担任の先生は個人事業主みたいな立場に追い込まれ「君がやらないと生徒が困る」って雰囲気になってしまう。

通常の会社ならば、チームを組んで、責任はチーム主任、部下には報告義務と主任の指示に従う事のみ求められますが、学校はその責任をダイレクトに担任に投げる傾向にあると思います。

「生徒のため」って言葉を盾に人を使う経営者の元では絶対に働きたくないものです。
生徒のためを思うなら、教師を休ませるべきです。
人はいつでも成長できます。
仕事の時間以外にもたくさんの成長のポイントがあります。

仕事だけに従事してたら面白みに欠ける人間になってしまいます。
ストレスも溜まります。
結果的に効率のいい仕事も出来ません。

そんなこと雇用者側も十分わかっているんです。
では、なんでそうなるか。
利益ですよね。
あと1人雇ったら利益が減る。
単純な事です。
最も生徒のためを思ってないのが、「生徒のためだ」と言っている雇い主だったりするんですよね。

高校選びの際は学校の先生が活き活きと仕事をしているかどうかをしっかりと見た方が良いかもしれません。

そういう意味では横浜翠陵の先生…楽しそうだったな(あくまで個人の感想です)

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過信は命取り

入試も近づいてきました。
中学生はW模擬を1回、高校生と小学生はもう模試は無く本番になりますね。

今回は模試の結果の見方を書こうと思います。

「1回の成功例にすがるな!」

特に中学生は国語で偏差値が上下動します。
原因を書くと主題が逸れるため、知りたい方は直接私に聞いてください。

その成功例にすがって
「1回は合格偏差値を越えたから、本番も出来るはず」
「合格偏差値を越えなかったときは、○○が悪かったから」
などよく耳にします。
残念な事に、私は過去自分の部下からも同様の回答をされたこともあります。

私はこのことは受験だけではなくすべての事に当てはまると思っています。

私は過去に東大に生徒を合格させています。
だから東大に生徒を受からせることのできる指導者なのか!?

それは違います。
その子は非常に優秀な子でした。たまたまその子の欲してた「この部分だけ教えてほしい」というのと、私が得意とする指導がマッチしただけだと思っています。

次に東大にチャレンジする子が来て、その子がダメだったとき「前に子は受かった、今回の子は○○が前の子と違っていたからダメだったんだ」と思うようになったら、私もお終いだと思います。

どんなことでも常に「自分の内に問題を見つける」
これが出来ないと、解決策が無いという事なのです。
外的要因が揃えば成功するかもしれないけど、内的要因では太刀打ちできない。
いわば運次第。

これと同じで模試の1回の成功は「外的要因が揃った偶然の産物」と思える事が必要なのです。
見るべきは悪かったときの模試。
それを見て、何をすべきかを決めていくこと。
もちろん、そこの部分を最初からさらい直すことも大事ですが、アウトプット方法もしっかり考えねばなりませんね。

なかなか自分では解決方法は見つからないかもしれません。
そのために私が居ます。
どんどん「どうしよう?」って聞いてくださいね。

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2019年1月 4日 (金)

公立高校 統廃合

少子化を受けて公立高校の統廃合が進むそうです。
最も減るのは神奈川県で、2027年度までに県立高の約2割の20~30校を減らすとのことです。
並行して幼稚園・高校の無償化も進みます。

私は非常にいい傾向だと思います。
塾の先生である私が言うのはおかしいかもしれませんが、私は「高校受験」ほど意味のない学習は無いと思っております。

もちろん、受験に勝つために私も普段は良しとしない「丸呑み」を生徒に強いることがあります。
実はそんな授業を続けないとならない12月~2月は最もストレスのたまる時期になります。

例えば神奈川県では作図問題は出題されません。
なので、神奈川県の塾では作図は中3では基本的には教えません。

それでいいのか!?

作図は幾何の基本であり、空間的な感覚を養うのにはもっとも重要な学習の一つです。

それを「入試に出ないから」と一刀両断。

そして、合格した先の話をすると、そこで得られるものは「自信」のみ。

高校受験で培ったテクニックなんかは大学受験では邪魔なだけ。

例えば大手の高校受験塾で国語の文章を消していく方法を教えますが、そんなことしたら大学受験の現代文は絶対に解けない。

しかも、偏差値5上の学校に受かったとしても、高校の学習次第では簡単に偏差値5下の学校の子に抜かれます。
「いい公立に受かる事=いい大学に進める」は高校受験専門塾が入塾を煽るために流した間違った情報であり、高校受験で何かが決まる事なんてありません。
翠嵐高校でも川和高校でも平均的な子はMARCHに進学してます。
MARCHであれば、市が尾や元石川、私の教室では川崎北高校からでも合格実績は有ります。

真の教育を考えた時、高校受験だけ加熱した今の状況からの脱却が不可欠だと思います。

教育も単方向的な授業から双方向的なものに変化しつつあります。
社会の流れが「脱高校受験偏重社会」に向いています。
お子様の教育においても「塾の使い方」を再考される時期にさしかかっているのではないでしょうか?

高校受験のために通塾
これはあまりにも無駄な、お金と時間の投資だと思います。

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