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2018年6月

2018年6月22日 (金)

夏休みのイベント♪

恒例の鷺沼校の夏休みイベントのチラシを掲示しますね。
理科実験教室と読書感想文講座!
是非参加してください。申し込みは教室にお電話または直接目黒まで。


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2018年6月21日 (木)

「思考力」養成

新入試方式を「記述問題が入るんですよね」と認識されている方!それは大きな間違いです。

最近夏期面談の時期で塾生の保護者様と面談をさせていただいて、特に高1、中3の保護者様にはお伝えしていますが「記述問題」=「思考力」ではありません。

では、「思考力」ってなんなんでしょうか?

これは論理的に考える力です。
出はどういう問題が…という話はまた今度にすることにして、今日は思考力を鍛える方法をご紹介します。

まずはいつごろから鍛えていくべきか。
これは幼稚園の年中さんくらいからでしょう。

これに関しては出口 汪先生が著書でも記しているように子供に「どうして」をぶつけ続けることによって鍛えていくことができます。

今日は学習の中で思考力を鍛えていく方法をご紹介。

例題は2018年森村学園算数から

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さて、この問題多くの中学受験専門塾では定型問題として丸呑みさせます。
受験の時に「論理が!」なんて言ってられないから仕方ないのかもしれませんが。
では実際はどうやって思考していけばいいかを考えていきましょう。

まず「扇形ア」「アを含む三角形」「中心角90°の扇形」「イを含む台形」が見えてくると思います。

ここで、各々の図形の面積を求めることができれば、あっさり解けますね。

では各々にアプローチしましょう。
「扇形ア」…中心角がわからない
「アを含む三角形」…10×(10-X)÷2
「中心角90°の扇形」…10×10×3.14÷4
「イを含む台形」…(X+10)×10÷2

ここまでで、唯一「中心角90°の扇形」だけが数字で答えが出たことに注目しておきましょう。

ここからは解くための思考です。

①まずはよくあるパターンの「アを含む三角形」-「扇形ア」で網掛けのない小さい部分(下の図の③)の面積を求めることは「扇形ア」は面積を求めることが不可能なので使わない。

②イの面積を直接求める方法はやはり扇形(下の図②)の中心角がわからないから使わない。

③問題文にアとイの面積が等しいと書いてある

ということで、作図としてはこんな感じになりますね。
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ここで「中心角90°の扇形」は
①+②=78.5

ここまでくれば問題なく台形も①+②なので
(X+10)×10÷2=78.5

あとは□の計算の要領で解けますね。
こうやって、パターン化せず「この方法は出来ない」というのを根拠をつけて考えていくことが、思考力を養うカギになります。

この問題「このパタンは面積が等しくなる図形が2つあるから探す」って思えてませんでした??



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2018年6月20日 (水)

正直・親切・勤勉 ~森村学園学校説明会~

本日はつくし野にある森村学園の学校説明会に行ってまいりました。
今日痛感したことは、教育の必要性を感じて創設された学校と言うのは根底から違うということです。

距離的にも通いやすく、学校の指導における芯がしっかりしていることもあり、正直うちの息子にここを受験させようかなと思うくらいいい学校でした。

森村学園の説明会はその大半を「Language Arts」で費やしました。

簡単にいうと日本語をうまく使えないのに英語なんか使えるわけがないって事なんですが、森村学園はグローバルの入り口を日本語教育にしています。

説明会であった一例をあげますと、フランスの国旗を見て言葉だけで説明させる。
私もダメとされた説明してしまうな。

どんな説明かというと「青と白と赤の縦縞」

これを正しく説明すると

国旗は長方形で(形)横に3等分されており(模様)左から青白赤(色)である。

情報は大きいものから順に説明する。
言われてみれば確かにその通り。

Language Artsではトップセンテンス・サポートセンテンス・コンクルーディングセンテンスを一つのパラグラフとして指導されるそうなんですが…この時点でお気づきの方もいるでしょうが、そうなんです、これは数学の合同証明、相似証明と全く同じなんです。

これはどこかで取り入れたい学習スタイルです。

また、最も感銘を受けたのが、新指導要領への取り組みです。
多くの学校の説明会でその取り組みとして、ネイティブの先生を雇う、ICT機器の導入、スカイプでフィリピンの講師とマンツーマン授業などがあげられてましたが、森村学園は「英語教師に勉強させる」という方法を取るそうです。ブリティッシュカウンシルという文科省が公立の学校の先生の研修で使っているイギリスの機関と提携して先生の教育をし、「全員が新指導要領の授業をできるようにする」と仰ってました。

◆武田信玄
人は城、人は石垣、人は堀(この言葉は解釈が数種類あるのですが…)
◆松下幸之助
企業は人なり

やはり人を育てねば、何事もダメなんですよ。
うちの教室にはTOEIC満点を取る英語の先生がいます。
10年前はほとんど大学受験の英語は彼女に任せてきました。
しかし、生徒が不合格だった時、成績が上手く伸びない時、私では何も判断できなかったのです。
なので、勉強しました。再度中学英語から徹底的に。
今では大学受験の指導だってしますし、その先生と英語の方針相談だってします。
要はネイティブの先生に任せっきりで良いうのかという問題。
だって、そのネイティブの先生は英語と日本語のプロフィッショナルかもしれないけど「教育のプロフィッショナル」ではないわけですから。

ここまで芯を持って指導を行っているからこそ、子供たちもただひたすらに、やみくもに勉強するのではなく、様々な学びを行えるのではないでしょうか。

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2018年6月19日 (火)

学力低下の原因

先週の土曜日に息子の授業参観に行ってまいりました。
そこで行われていたことに驚いてしまいました。

小学校2年生の算数の授業でした。

黒板には教科書の問題が拡大されたA1くらいのカラーの紙が貼ってあります。
問題は2つの長さを比べるものです。

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先生は大きな定規を持ち
「どうやったらアの様な曲がった線の長さを測れると思う」
と質問しました。
この図の下には

ア □㎝+□㎝

イ □㎝□㎜ + □㎝

2つの長さの差は□㎝ - □㎝□㎜

私はこれってどうなの??と思って授業を見始めました。


私はこの時自分の小学校の授業を思い出しました。
おどろいたことに30年前の授業を明確に覚えていたんです。
これは、当時の担任の先生がいかに優秀だったかを物語っているんでしょうが、その授業はこれから中高の教育現場が導入するアクティブラーニングそのものだったのです。

当時の担任の先生は、まずは2つ離れた地点に長さの違う鉛筆を固定して「どっちが長いか定規を使わずに答えてください」と言い我々を席から立たせました。

私は指の長さと比較して2本の鉛筆を比べました。
友人がノートの切れ端で長さを測り取っていました。それ以外にも数パターンのアイデアが出ていたことを記憶しています。

私はこの比較をしている最中にノートの切れ端を使った比較の方が、正確に測り取れることに気が付いてしまったんです。悔しかった。

先生は最後に誰の方法が良いか手をあげてさせて理由を聞いて行きました。
この時、なぜか私の出した指で測り取るというのがベストアンサーになってしまうんですが、先生はあえて何が最も正確にできるかは言わず、「”長さを写し取る”ということが共通した意見でしたね」と言って授業を終えました。

ここでどんなことが起こったかというと
①私は自分の意見もあったが他者の意見と比較することによって、この問題の要点を掴んだ
②私は間違えに自ら気が付くことによって、このことを鮮明に記憶した。
③アイデアを出さなかった子は出した子のプレゼンを見ながら、自分の考えをまとめた


元々小学校の教育はアクティブラーニングなんです。
座学形式を限りなく少なくして、参加型授業を行う。

しかし、息子の学校の授業はどうだっただろうか。
まず、いきなりの道具指定。そして答えの枠。
確かに、子供たちはみんな手をあげて答えていて一見参加型ではあるのですが、これは誘導的過ぎて、子供たちが思考していないし、ここまで誘導しても手をあげない子はいる。その子に無理やり挙手や、挙手してないのに当てて生徒が黙り込む状態を作るのはいじめの助長の様な風潮もあり、学校の先生は避けねばならないようです。

私ならば

①クラスを4つの班に分ける
②発表者は事前に決める(なるたけ前回までの長さの授業でついてきてなかった子)
③箱に道具を入れておき、その道具でア、イの長さを測らせる
④測る方法を思いついた子は、自分で測らないで、他の子に口頭で指示を出し測らせる
⑤発表者が発表できるように、測定方法を再度説明し、発表者の子にも口頭指示で測らせる

☆箱の中身(全部使わなくても良い)
・三角定規 ・30㎝定規 ・メジャー(巻尺) ・セロハン ・紙テープ 
・分度器 ・コンパス ・トレーシングペーパー ・毛糸 ・はさみ
・サインペン 


きっと毛糸をア、イに当ててはさみで切って、2本の毛糸をそろえて同じ長さに切り、余った毛糸の長さを測る子もいるでしょう。

トレーシングペーパーにまずは図を写し取って、切り貼りをして、曲がっている部分を直線にする子もいるかもしれません。

ひょっとするとコンパスを使って…それができたらうちの息子にDSのソフト1つくらいかって与えますね。笑。

こうすることによってさまざまな手法が試されます。
こういう考える力を養わないと、たとえ小学校の早い段階で公文式や塾に通って勉強していて、その時は問題なくすすめていたとしても、高校生くらいで学習に行き詰ります。
それは、高校数学には丸呑みの限界があるからです。
呑みこめる中学校までの学習も、丸呑みせず論理を理解し、別解の可能性を模索し、色々なアプローチの練習をせねば、将来必ず行き詰ります。
私はその様な子を何十人、何百人と指導してきました。

今回の文科省の教育改革は「センター試験を変える」事が目的ではなく、「センター試験を変えることで波及効果的に高校教育、中学教育、そして小学校教育を変えていく」というものです。
ただその手法は、「指導方法を変えないと、その子は大学受験で失敗しちゃうよ」ってもので、私学は進学実績が大事なので変わるでしょう。
しかし公立はどうなのか?
特に大学受験にほど遠い位置にいる小学校の教育は…先生が関係ないってスタンスであれば、絶対に取り組まないし、取り組まなくて新たな教育に対応できない生徒を公立中学に送り出しても、その先生は一切責任は問われない。
それでは困るんですよ。
小学校の先生の仕事は子供の知的好奇心を育てる事です。


先日安河内先生は「これからの教員の役割は少し教えて、あとは作業をさせるというように変わっていきます」と仰っていましたが、まさにその通りだと思います。

今囁かれている教育2020年問題。
さて、今後の学校現場、どうなってしまうのか!

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2018年6月18日 (月)

大学定員数の厳格化

地方創生を謳って始まった大学定員数の厳格化。
首都圏では特にGMARCHでの不合格者が顕著になっていると感じます。

本日足を運んだ明大中野八王子の説明会で大学の事も結構お話しいただけたのでためになりました。私が学校説明会に数多く足を運ぶ理由は、単にこれから受験する小学生のためだけではなく、現在お預かりしている私立生、そして大学受験事情を把握するためでもあります。

では本日聞いてきた明治大学の合格状況を書いておきます。
H15年 合格者24909名
H17年 合格者22589名
H18年 合格者21216名(この年に大学の定員数を1030名増やしたにもかかわらず)

で今年は合格者数19943名だそうです。

明治大学は厳格化に伴いH17年に定員超過率1.14倍、H18年に1.10倍と順次合格人数を減らし、今年度は1.0倍にするそうです。

なお、附属校の推薦枠は拡大傾向にあります。
これはなぜかというと、一般受験では明治に合格しても他大学に行く子が多いです。国立早慶合格者ですね。なので、確実に明治大学に上がってくれる付属校に推薦枠を多く用意してるとのことです。

したがって一般合格者数はより減少傾向になります。

何度かここに書きましたが、現高校1年生は情報を持っているか持っていないかが相当合否を左右すると思います。早めの入塾をお勧めします。

ちなみに、文科省の新入試方針に推薦入試では学力を問わない形の推薦入試は禁止されてましたね。これが付属の場合どうなるか知っていますか??
本日説明会でもそこには触れてなかったので個別に質問に行って答えをもらってきました。
この件は…内緒です(笑)私に直接聞いてください。

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明大中野八王子 学校説明会

今日は明大中野八王子の説明会に行ってきました。
八王子-鷺沼間は時間を狙えば43分(田園都市線、横浜線ともに急行電車の接続)
そこから徒歩8分でバス停に移動し、スクールバス20分で到着。

そのことを差し引いても魅力ある学校ですね。

私が最も注目したのは「明治大学へ行くためと考えているならばうちには来ないでください」という言葉でした。
明治大学に行けないというわけではありません。明治へは83%進学しており、さらに推薦の定員は割っているとのこと。

ではなぜそのような言葉が出るのか。
前に別の学校をこのブログで辛辣な言葉を使って紹介しましたが、そのとき感じた嫌な気持ちの答えがはっきりしました。

明大中野八王子の学校の先生たちは教育をやっているんです。

なにを当たり前な事をとお思いでしょうが、昨今特に私学は中学高校共に「大学へ行かせるための機関」と化してます。簡単に言うと学習指導機関…つまりは予備校なんです。
そこに教育が欠落するため、子供たちから大事な部分が抜け落ちる。
時に必要な回り道や挫折が全て合理化されて、得点力をあげる事だけに集約される。
個々人の目標を達成するための創意工夫も無く、指示されたことを淡々とこなすので選ぶ力が極端に無くなる。

明八はその点を真っ向から否定。
「自分の原点はここにある」ということを社会人になっても感じる教育を行っています。
言葉にはしてませんでしたが鴎友学園でも同じような事を仰ってました。

推薦を決める際も「○○学部の推薦が空いているからそこを狙おう」という指導はしない。
ここも素晴らしいですね。中堅私立で早稲田の環境情報学部・教育学部を狙わせる学校もあります。生徒自身が将来どうしたいのかわからず、「大学という環境背友人と切磋琢磨する中で見つけたい」というなら大変賢い選択でしょう。
しかし、早稲田に行けば将来安泰だからとかいうわけのわからない論理でその選択をさせるのはどうかと思います。
ちなみにそういう学校に限って進学実績に学部学科を書かない。

正直距離は有りますが、お子さんを将来社会に出て強さを発揮する子に育てたいならば、この学校はお勧めです。

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2018年6月13日 (水)

鶴見大付属中 学校説明会

本日は鶴見大学付属中学校の学校説明会に行ってきました。

前から行きたいと思ってたんですよ。
なぜかと言うと歴史的建造物マニアなもので。

意外と知られてませんが、鶴見大付属は禅宗の曹洞宗も大本山總持寺に属する学校なのです。
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鎌倉仏教で曹洞宗という宗派に関しては勉強すると思います。道元和尚ですね。
永平寺は非常に有名ですが、地元である總持寺があまりメジャーでないのは驚きです。
曹洞宗はこの2つのお寺を大本山としています。
学校法人も永平寺系で駒澤大学、總持寺系で鶴見大学となっています。
禅宗のお寺は良いですよね!武士が好んだ宗派で、とても雄大です。
2年前に登山のついでに寄った足柄の禅寺、大雄山最乗寺もとても良いお寺でした。

鶴見大付属中に行くにはこの總持寺の境内を通って行くため、何とも素敵な景色の中毎日ウォーキングができます。

学校としては首都圏模試偏差値40。
合格実績としては10%くらいが早慶上智、GMARCHに合格しています。
近年合格実績が伸びている学校の一つですが、現校長先生がもともと30年ほど世田谷学園に居た方だそうで、納得です。ちなみに世田谷学園も曹洞宗系の学校です。

この学校の面白さは「ホームベース」でしょう。
野球ではないですよ。
教室の考え方が他の学校とは違い、先生が教室に来て教えるのではなく、生徒が教科専用の教室に授業受けに行くスタイルです。
確かに社会には社会の教具が、理科には理科の教具あるので、その方が良いのかもしれません。

何よりも高大接続改革への取り組み方がしっかりしている印象を受けました。
説明会では英語の技能検定に対すつ取り組みを詳細に説明してくれましたが、やはりここの取り組み方が今後の大学受験に大きく影響を及ぼしますね。

ちょっと気になったのは、中学生でGTEC500点、英検準2級を取得を目指すという話が出てましたが、英検の準2級だとCEFRの基準批准でGTECの700点くらいの相当するけど、英語の基礎力アップではなく英検検定合格を主体とした授業を行うって事なんでしょうかね。

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最後に皆さんも気になるところの、鷺沼からの通学時間。
実は鶴見大付属は今日の説明会の資料を見たところ3年連続宮前区からの出願者0なんです。
やはり距離的なもので敬遠されてしまうのかなと思いまして。
私の足で鶴見大付属中学校の説明会があった教室をでるときから鷺沼の教室に入るまでで合計55分。
経路は田園都市線-南武線-根岸線と2回乗り換え。
途中川崎駅で10分電車を待っています。
私立中としては決して遠くない学校ですね。

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2018年6月12日 (火)

~高潔善美~相模女子大中等部・高等部説明会

本日は相模女子大中等部・高等部の説明会に行ってきました。
相模女子大は中学受験の中でも色々お得な学校と言っても過言ではないでしょう。

どこがお得かって、偏差値の割に進学実績が良い。
鷺沼から40分(電車30分+徒歩10分)で行ける。しかも通勤ラッシュと逆向き。

この2点ですでに相当お得です。

昨年の大学合格実績は
早3慶3上智1理科大1
学習院3青山2立教2中央5法政5

そして何より小中高大の連携がとても円滑な学校です。

「相模大野こどものまち」というイベントなども充実していてアクティブに学ぶという今後の教育の格子をすでに実践してきている学校ですね。

興味がある方は、一度相模大野まで足を伸ばしてみてはいかがでしょう。

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2018年6月11日 (月)

安河内先生の講演会

今日は朝から市ヶ谷まで安河内先生の講演会を聞きに行きました。

安河内先生と言えば塾・予備校講師として日本のトップを走る東進ハイスクールの英語教師。

「今でしょ」ばかり有名になってますがあのCMで「英語なんて言葉なんだ! こんなものやれば誰だってできるようになる」って言ってる方です。

まず率直な感想ですが、感動でしたね。話が上手い。時間を感じさせない。これが予備校トップの先生の実力かと圧倒されましたね。

内容としては「新テストへ向けての英語指導方法」というものです。
入試改革に関して、断片的な情報が多く出る中、私立中の先生ですら「新入試に英検は採用されなかった」とか言ってしまう状況です。

注)厳密には今の形の英検は採用されませんでした。来年から英検2020なるものが始まりそれが新入試に採択されています。

今後は早稲田大学の政経・国際教養でも新センターが導入されて国立大の様な形式での受験になるようです。

この手の変化に対して「自分は高校受験専門だから」と耳を傾けない塾の先生もいますね。その人、大失敗しますよ。
何度かここでも書きましたが、目的は「入試を変える」事ではなく「入試を変えることによって指導方法を強制的に変える」というものです。
当然ですが、このセンター試験の変化の影響は高校受験にも顕著に表れるでしょう。
すでに2019年度入試から東京都立はスピーキングテストを導入することを発表しています。
そうなれば、東京都の私立も追従する形になる学校は増えるでしょう。
近隣の神奈川県だって、大学受験で争うのはもちろん東京都の生徒も含まれます。
黙っているわけにはいかないですね。

今回痛感したのは「スピーキング」に関して。
スピーキングで最も大事なのは、とにかくしゃべること。
「合っているかどうか」を考えて話すと、話せるわけがないというのは分りますよね。
そこをどう指導していくか。

英会話教室の様に「文法が違ていも指摘せず話す」
これも一つの答えの様な気がします。
しかし、会話って相手ありきな部分が大きいと思います。
私も外国人の友人がいます。彼と話すとき私は「理解しよう」というスタンスで聞きます。
相手が半歩歩み寄ってくれて初めて成立してる部分もあるのかな~。

もう少し「学問的」な要素は受験の世界では必要になってきますね。

ただ、とにかく「声を出す」
今後の新方式入試に対しては絶対に大事な要素だというのか確信を得ました。
今後ペアワークなど塾でも導入していきたいと思っています。

最後に、安河内先生がおっしゃられて、理解していたつもりでいたんですが、改めて実感しました。

「現時点で高校1年生は大学受験まで1年8か月」

新方式では4月から英語の入試は受験可能です。
もう1年8か月しかない。
ここで4技能受験をする。
私立の学校の子は、学校がインフラ投資を惜しまないので、圧倒的に有利でしょう。
公立高校生の諸君、覚えておきなさい。
キミたちは、圧倒的不利です。
スピーキングはもう始めないと間に合わないよ。

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2018年6月 7日 (木)

有中対策進行中!

有馬中のテスト対策!順調に進行中!!

時事問題完成しました。
今回から問題形式に変更。

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全員受け取ってください。

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10年教育 東海大相模

昨日東海大相模の説明会に行ってきました。

東海大相模は非常にわかりやすい。
ターゲットもしっかりしている。
何よりディプロマポリシーがハッキリしている。

説明会では「外部大学受験を希望される方はうちには向かないです。」とはっきり言いきってました。

実は私は塾の先生と言う仕事をしながらも「受験」とは無駄の塊であると常々考えています。
なのに日本の教育の最も大きな行事が「受験」
本来は「卒業研究」であるべきなのに。
結局日本の教育は「入るのが難しく、誰でも卒業できる」システムなんです。

話しを戻すと、東海大相模は最初から大学受験を念頭に置かずに10年間(中3、高3、大4)の中で自分の将来を考え、自分のタイミングでジャンプしてくれればいいという考えだそうです。

偏差値で自分の将来を絞っていく「受験」と比較すると、このあり方こそ真の「教育」なのかなとも思わされますね。

私の選り好みは置いておいて、説明会で興味を持ったことなのですが、東海大は付属校から医学部に上がれるという、珍しい学校の一つです。
その生徒内訳を聞けたのが良かったです。昨年は9名が推薦で医学部に進学。そのうち5名が東海大相模中等部から(5/160)、高等部から入学者で4名(4/400)
圧倒的に中等部からの方が確率が高い。

ちなみに、よく誤解される方もいるので書いておきますね。
東海大相模中等部 偏差値42(首都圏模試)
東海大相模高校 偏差値57(晶文社 受験案内)
中学からのこの方ができない子が多いのではないか??

これが全くの誤解です。

中学受験偏差値42の子が受験断念して公立中に上がったら、おそらく高校受験偏差値は65くらいになるでしょう。
少なくとも私が指導してきた生徒はだいたいそのくらいでした。
なので、医学部の進学実績も納得です。


東海大相模は井上康生さんや原辰徳さんなどの影響もあり運動部が活発なイメージが強いですが、それはあくまで一側面であって、実は学習指導もしっかりした学校です。

お子さんを伸び伸びと成長させたいとお考えの方は、説明会に行ってみるのも良いかもしれません。東海大学も偏差値と比較してその後の進路はとても良い企業に多くの学生を輩出しています。

私は普段、結構批判的な事を書くので、なんでこんなに東海推しなの??って思うかもしれませんが、別に東海の回し者でもOBでもありません。悪いお金も貰ってません。笑。
良いものは良いというのが私の信条です。

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