学校説明会~東京都市大学等々力~
今日は飛ぶ鳥落とす勢いの東京都市大学等々力の学校説明会に行ってきました。
進学実績を見て驚きましたね。
すごい成果を出してます。学校内部での努力がうかがえる結果ですね。
大学進学に主眼を置いて中高選びをする方には、かなり条件のいい学校だと思います。ただ、説明会が塾・予備校の宣伝みたいでした。
学校の特徴として「教育指針」はほとんど打ちださず、偏差値をあげるための学校の取り組みばかりを説明されました。
特に気になったことが3点。
1点目は校長先生が「私学が文科省の選定教科書を使うのは違うと思う」とはっきり述べた事。
実際、私の教室に中高一貫私立の子が多く通っているので、私立の教育現場で独自教材を使っているのは承知しております。
しかし堂々と「使わない」と明言するのはちょっと違うのかなと。使っている公立批判?とも取れます。もちろん言葉足らずの部分もあるんでしょう。
2点目は数学の主任の先生と進路指導部長が「校長先生」と自学の校長を呼ぶんです。
生徒の前では丁寧語として校長先生というべきでしょう。
しかし、こういった他社の人間の前では謙譲語で話すべきなので「校長」もしくは苗字を呼び捨てで「当校の○○が」と言うべきでしょう。
細かい事ですが、なぜに気になってしまったかと言うと、校長先生がドラマに出てくるエリート私立中に出てくるような、ちょっと自己賛美の強い話し方をされる方だったのと、タイムリーな話しですが日大のアメフト部のニュースを見ているかなのか、なんかとても縦割りで校長先生が絶対者になっている雰囲気を感じてしまったのでしょうかね。
3点目は2020年の大学接続試験改革に対応しているという話だったのですが、私は先日行われたICT教育ITソリューションEXSPをはじめとして、様々な大学接続試験改革に関する勉強会に参加しています。
いつも出る話ですが、大学接続試験改革は入試を変えるのと高校の教育課程を変えるのが主目的ではなく、大学の在り方を変えるというのが主目的なのです。
そのために大学は今後「アドミッションポリシー」「カリキュラムポリシー」「ディプロマポリシー」を明確にするということです。
大学は「成績が良い子」ではなく「自学の指導方針に合った生徒を入学させる」というのが大きな改革の柱なのです。
なのですが、「記述に対応できる」とか「先生がすでに発表された試験例を研究して」とか、なんか表面的な部分を研究している感じがしました。
もちろんこの塾向けの説明会が学校のすべてではないし、話をした先生も4名なので、そこですべてを感じ取ることはできないでしょう。
出ている進学実績は申し分ないので、そこがもっと動かない「いい学校」の証明でもあると思います。
特にTQノートは素晴らしいものだと感心しております。
ただ、個人的に旧態の教育の延長線上にある生徒を創出するイメージを受けました。
ICT教育ITソリューションEXSPで灘校の校長先生の話を聞いたときに感じた灘の生徒をどうしたいのかと言う学校側の明確なビジョンや、鴎友学園の説明会で感じた来たるべき新しい情報社会に対して学校として子供に何を見につけさせて社会に送り出そうとしているのかと言う「教育者の視点」の部分が大きく欠けた説明会だったのかなと思いました。
来週は桐朋女子の説明会に行ってきます。
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