本格的な小学生英語
さていよいよ今春から小学校3年生以上で本格的な「教科書」をつかった英語が始まります。
私も1年間様々なセミナーに参加してきました。
現在、鷺沼教室で小学校英語授業に関する説明会を開催してます。
興味がある方はぜひ参加してみてください。
本日は、小学生英語がどういうふうに導入されるかの部分の説明をします。
4技能のうちListening と Speaking に特化した形で行われるのが小学校英語です。
文法を教えないという縛りがあるので、「勉強」ってよりも「馴染む」事に主眼が置かれています。
この小学生英語を基礎に中学生の英語にも「原型不定詞」「現在完了進行形」「仮定法」が加えられる形になります。
詳細はこんな感じです。
では、塾長として「小学生英語を教えてくれますか?」という方が来客されたらどういうカリキュラムを提案するかという部分ですが
私の答えは「英会話教室へ行くことをお勧めします」です。
ハッキリと申し上げておくと塾という場はReading と Writing に特化した学習指導の場です。
なので、その性格上、小学生英語の指導はできないです。
小学生英語指導を高らかと掲げて集客する学習塾は絶対に通わない方が良いです(英語専門塾を除いて)
その塾は英語に限らず、その他の教科の指導も危ういですよ。特にこれからの10年は教育がどんどん変わります。そういう時にちゃんとした情報をもとに今後の指導方法を考えない塾は間違ったゴールを示してしまいます。
中途半端に知識のないものが「文法」を含めた指導をしたら…大変なコトになります。
小学生の学習は「楽しく英語に触れあう」というのがメインであり、今後迎える「アクティブラーニング」「思考型大学接続テスト」に向けたステップなのです。
であれば、英会話教室の様に「遊び」の中に「会話」を入れ込んだ形で進めるのが最良でしょう。
やはり、餅は餅屋
映像系予備校が進路指導をうまくできず受験で失敗させてるように、その道の専門家がしっかりとその時にやるべきことを判断して進めてあげないと、上手くはいかないんです。(この辺もいづれブログに書こうとは思っています)
子供に英語を使いたいと思わせることは英会話教室のノウハウに勝てるはずがないんです。
と、英語に関することを書きましたが、私が注目しているのは、実は英語教育が始まることにより生まれる別の問題です。
それは国語力の低下。
早い段階で第二言語を入れるわけですから。昨今は幼稚園のバイリンガルコースも流行っていますね。
国語ができないとほかの教科に大きな影響を及ぼします。
国語の指導者はみなさんそれを心配されています。
今や日本で最も有名な予備校講師の林修先生は早期英語教育を完全否定していますし、私が指導の参考にさせていただいている出口汪先生の著書の中で「思考は日本語で行うのだから国語ができないと理解力が低下する」と書かれています。
その辺はまた今度書くことにします。
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