東京都が年収760万円未満の世帯を対象に、私立高校の授業料を44万2000円まで支給するのが、いわゆる【私立高校授業料無償化】です。
この【無償化】に伴い、今年の高校受験では大きな変化が見られました。
【変化①】 Wもぎの合格偏差値50未満の都立高校で倍率が減少傾向
今までは「経済的負担が大きい私立高校より都立高校」という層が、
「成績が低い都立よりも、大学合格実績が高い私立へ」と流れたようです。
例えば、旧第1学区を見ると、田園調布、大崎、八潮、大森は軒並み倍率減。
定員割れの学校もありました。
この傾向は他の学区でも見られ、今年の都立高校受験の特徴の1つと言えます。
【変化②】 私立高校の推薦受験者が増加
経済的負担をあまり考えず、私立高校を志望する事ができるようになり、最初から「この私立高校に行きたい!」と単願推薦を利用する受験者が増加しました。
特に、偏差値45~60の私立高校でその傾向が見られます。
変化①でお話しした層が私立高校の推薦入試に流れたのも影響しています。
下位の都立高校に行くより、中堅以上の私立高校に行くという流れができつつあるようです。
【変化③】 都立高校はチャレンジへ
無償化前は、私立高校の併願を取っても「うちは都立」という家庭が多く、堅実な受験をしていましたが、今年は「都立は1つ上を目指す!」というチャレンジ入試が増えました。
偏差値50以上の都立高校は倍率が増えた学校が多く、成績上位の都立高校と下位の都立高校での倍率格差が拡大しました。
この流れは今後も続くかもしれません。
行きたい都立高校が決まっている人。
その学校が上位校だとしたら、今まで以上に厳しい戦いになる可能性が高いでしょう。
高校入試の状況は、制度の施行で大きく変わりつつあります。
中堅以下の都立高校としては、魅力ある学校づくりが急務となります。
受験生になるみなさんは、たくさんの学校に足を運び、その学校の取り組み、変化を直接感じて、志望校を決めましょう。
そして、どんな学校にもチャレンジできるような、確かな学力をつけましょう!
大学受験制度の変更があるので、私立は大学附属校も人気です。
その他、入試については今後予定している保護者向けセミナーで詳しくお話ししたいと思いますので、気になる方はお気軽に個別ゼミWill勝どき校までお電話ください。
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